2022年「保健師の活動基盤に関する基礎調査」結果公表「業務の複雑・困難化」「連携体制の構築・強化」が取り組み課題
「対応するケースや業務の複雑・困難化」や「関係機関・多職種との連携体制の構築・強化」も課題に
保健師活動を実践している中で、「最も課題や問題だと認識している事柄」または「次に課題や問題だと認識している事柄」では、「対応するケースや業務が複雑・困難になっている」(49.6%)が最も多く、次いで「日々の業務をこなすことに追われている」(46.5%)が多かった。
また、これからの地域における健康づくりに必要と考える取り組みで、最も多かった回答は「関係機関・多職種との連携体制の構築・強化」(56.0%)、次いで「地域・職域の連携推進、働き盛り世代への働きかけ」(39.1%)だった。
産業領域では、上位2位までは変わらないが、「健康無関心層への働きかけ」や「ヘルスリテラシーの向上に向けた取り組み」が4割を超え、他の領域と異なる特徴がみられた。
▼活動領域別のこれからの地域における健康づくりに必要と考える取組(最大3つまで選択)
(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)
出典:2022年「保健師の活動基盤に関する基礎調査」結果(2023.3.31)より
日本看護協会では、報告書で「新型コロナウイルス感染症パンデミックにより健康危機管理を担う保健師にさらなる期待が寄せられていること」を認識しており、「保健師がより一層その能力を発揮し活躍できるよう、様々な場面で本調査結果を活用し保健師活動に係る体制整備に努めてまいります」としている。
参考資料
【リリース】2022年「保健師の活動基盤に関する基礎調査」結果(公益社団法人 日本看護協会)
令和4年度 保健師の活動基盤に関する基礎調査報告書(公益社団法人 日本看護協会)


「健診・検診」に関するニュース
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
- 2025年02月17日
- 働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
- 2025年02月12日
-
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より - 2025年02月10日
- 【Web講演会を公開】毎年2月は「全国生活習慣病予防月間」2025年のテーマは「少酒~からだにやさしいお酒のたしなみ方」
- 2025年02月10日
- [高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
- 2025年01月23日
- 高齢者の要介護化リスクを簡単な3つの体力テストで予測 体力を維持・向上するための保健指導や支援で活用
- 2025年01月14日
- 特定健診を受けた人は高血圧と糖尿病のリスクが低い 健診を受けることは予防対策として重要 29万人超を調査
- 2025年01月06日
-
【申込受付中】保健事業に関わる専門職・関係者必携
保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2025年版」 - 2024年12月24日
-
「2025年版保健指導ノート」刊行
~保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳です~ - 2024年12月17日
-
子宮頸がん検診で横浜市が自治体初の「HPV検査」導入
70歳以上の精密検査無料化など、来年1月からがん対策強化へ