ニュース

1型糖尿病への理解を広める絵本を制作 日本IDDMネットワーク

 NPO法人「日本IDDMネットワーク」は、1型糖尿病についての理解を広めようと、絵本を制作した。本の収益は1型糖尿病の根治に向けた研究費の助成に活用する。
1型糖尿病についてもっと知って欲しい
 1型糖尿病は、膵臓のβ細胞が破壊されることで発症する疾患。2型糖尿病と異なり、生活習慣や肥満と関係なく発症する。自己免疫疾患(免疫機能が自分のからだに対して働いてしまう病気)が主な原因と考えられている。

 1型糖尿病では、インスリン分泌が絶対的に欠乏するので、生命維持のためにインスリン治療が不可欠となる。2型糖尿病に比べ患者数が少ないので、どのような疾患か一般にはあまり知られていないのが現状だ。

 そこで、同法人は、病気についての理解を広めようと、絵本を企画。3歳で発症した女の子「はなちゃん」を主人公とした『はなちゃんとチクリとびょうきのおはなし』、『パパとママとはなちゃんのおはなし』など、3種類を製作した。

 はなちゃんと両親が1型糖尿病に向き合い、困難を乗り越えていく姿を、わかりやすいイラストを交えながら描いている。全巻、日本語と英語で表記している。

1型糖尿病の絵本 はなちゃんとびょうきのおはなし
(1)はなちゃんとチクリとびょうきのおはなし
(2)パパとママとはなちゃんのおはなし
(3)CURABLE by 2025! 1型糖尿病を2025年までに治します!
(4)はなちゃんとびょうきのおはなし 3巻セット
 作家で映画監督の村上龍氏はこの絵本を、「私たちは、1型糖尿病について、もっと知る必要があります。患者さんとそのご家族のためだけではなく、私たち自身と社会のために、知る必要があるのです」と推薦している。

 税別価格は1?2巻は1冊1,000円、3巻は1,200円、3冊セットで3,000円。「日本IDDMネットワーク」の会員になると、それぞれ800円、1,000円、2,400円に値引きする。

 「日本IDDMネットワーク」は、1型糖尿病の患者と家族を支援する活動を1995年より展開している。1型糖尿病の治療についての実践的な知識をまとめた冊子「1型糖尿病[IDDM]お役立ちマニュアル」の作成・配布や、災害時の支援対策などをまとめた情報を公開しているのに加え、1型糖尿病根治に向けた研究開発を促進する目的で「1型糖尿病研究基金」を2005年に設立した。

NPO法人 日本IDDMネットワーク

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「学校保健」に関するニュース

2023年08月28日
週末の「寝だめ」では平日の睡眠不足のダメージを回復できない 寝不足が心臓の健康に悪影響
2023年08月21日
朝食欠食が肥満やメタボのリスクを上昇 朝食を食べない人に共通する生活スタイルは?
2023年08月15日
スマホやゲーム機で遊ぶ時間が長いと睡眠障害に 子供の言語力や認知力の発達が低下 食習慣も大切
2023年08月10日
市販薬の適切使用とヘルスリテラシーの関連を明らかに〜筑波大の研究グループ
2023年08月09日
8020達成率は5割以上 若い世代の歯周病増、口腔ケアが課題に
厚労省「令和4年歯科疾患実態調査」より
2023年08月08日
若い世代でも「脂肪肝疾患」が増加 やせていても体脂肪が蓄積 肥満とどう違う?
2023年08月01日
肥満やメタボになりやすい生活習慣は子供のうちに身についている 子供の頃から保健指導が必要
2023年07月31日
歩きやすい環境に住む人はメタボ・肥満が少ない 運動・身体活動を促す地域環境をデザイン
2023年07月24日
肥満・メタボを改善する「6種類のヘルシー食品」 心筋梗塞や脳卒中のリスクを減らし寿命を伸ばす
2023年07月24日
「産後うつ」の病態を解明 妊娠中から予測し予防的な対策を 健やかな母子家庭環境を維持するために
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶