ニュース

「健康な食事」世界ランキング 日本は21位 1位はオランダ

 「健康な食事」に関する最新の世界ランキングが発表され、もっとも豊かで健康的な食事をとっている国はオランダであることが判明した。日本は食料インフラが安定してることが評価されたが、物価が高いことや、糖尿病の増加などが足を引っ張り、米国と並ぶ21位だった。

 調査を発表したオックスファムは、世界90ヵ国以上で活動するNPO活動団体。今回の調査では、食糧農業機構(FAO)、世界保健機関(WHO)、国際労働機関(ILO)の発表をもとに、125ヵ国の食料事情を解析した。

 1位になったオランダは、食料自給率が高く、インフラが整備され食品の供給体制がしっかりしており、物価も低い点などが評価された。ランキングの上位は欧州諸国に独占されており、2位以下はフランス、スイス、ベルギー、デンマーク、スウェーデンとなっており、欧州以外ではオーストラリアが上位に食い込んだ。

 日本は21位にランキングされた。日本は「食料の価格が安定している」、「インフラが安定している」、「栄養不良が少ない」、「飲料水が健康」、「肥満が少ない」といった点が高く評価されたが、「食品の物価が高い」(52位)、「食品の種類のバランスが悪い」(31位)、「糖尿病有病率が高い」(16位)などでポイントを落とした。

健康的な食事をとっている国 トップ10
(1位)オランダ
(2位)フランス
(3位)スイス
(4位)デンマーク
(5位)スウェーデン
(6位)オーストリア
(7位)ベルギー
(8位)アイルランド
(9位)イタリア
(10位)ポルトガル
・・・
(21位)日本

 今回のランキングで順位を落としたのは日本、米国、ニュージーランド、ブラジル、カナダなど。いずれも「糖尿病が増えている」と「肥満が増えている」という点が共通している。特にメキシコ、フィジー、ヨルダン、クウェート、サウジアラビアなどは、糖尿病の増加により大きく順位を落とした。

 オックスファムの事務局長のウィニー ビヤニィマ氏は「農業による食料生産がしっかりしており、供給体制が整備されている国は、食料の生産量が増える傾向があります。そうした国では、食品の多様性が守られており、糖尿病や肥満の増加も抑えられている傾向があります」とコメントしている。

Dutch beat French and Swiss to top Oxfam's new global food table(オックスファム 2014年1月15日)

[Terahata]
side_メルマガバナー

「栄養」に関するニュース

2025年02月25日
ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
2025年02月25日
緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月17日
肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
2025年02月12日
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より
2025年02月10日
緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
2025年02月10日
[高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
2025年02月03日
良い睡眠は肥満や高血圧のリスクを減らす 日本人の睡眠は足りていない 3つの方法で改善
2025年01月23日
大腸がんが50歳未満の若い人でも増加 肥満のある人は大腸がんリスクが高い 予防に役立つ3つの食品とは?
2025年01月23日
高齢者の要介護化リスクを簡単な3つの体力テストで予測 体力を維持・向上するための保健指導や支援で活用
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶