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グーグルの医療変革 ナノ粒子でがんや動脈硬化を早期発見

 グーグルが、ナノテクノロジーを応用した、新たな検診テクノロジーを開発中だと発表した。近い将来にカプセルを飲むだけで、がんや動脈硬化を早期発見できるようになる可能性がある。
ナノ粒子にがん細胞を付着させる技術を開発中
 検索エンジン大手の「グーグル」は、インターネット検索だけでなく、血液をナノ粒子で探索して、現代の医学では発見できない初期段階のがん・心臓病・脳卒中などを検知できるデバイスの開発に取り組んでいる。

 グーグルの研究機関である「Google X」が開発を進めている技術は、ナノ粒子をカプセルに入れて飲み、血液中に送り込み体内を循環させ、血液の変化をモニターできるようにするというものだ。

 この方法であれば、膵臓がんのような発見しにくいがんを早期発見できるほか、血管の狭窄を引き起こし脳卒中や心筋梗塞などの原因になるプラークを見つけ出したり、腎臓病の早期発見にも役立つという。

 このナノ粒子の直径は10億分の1メートル(赤血球の1,000分の1)で、細胞や酵素と結合する抗体で覆われており、磁性材料も組み合わせてある。がん細胞などを付着させマーカーになるよう設計されている。

 ナノ粒子が入った薬剤を被験者に飲んでもらい、粒子を血流中に送り込む。これらの粒子は最終的に尿から体外へ排出されるが、それまでに特定の疾患に関連する細胞などを吸着する。

医療を予防中心にパラダイム転換
 このシステムは、がんの治療を受けている患者に対して再発を高感度で調べたり、血管に蓄積したプラークが発する酵素を早期に検知するというものだ。

 磁力によってナノ粒子を手首表面の血管周辺に集めることも可能で、収集した情報をデバイスで読み取ることができるようになる。

 ナノ粒子を誘導する研究も進められており、最終的にはリストバンド型デバイスによって読み込むようなシステムになる予定だという。

 「この手法を使えば、がんや動脈硬化症などを、ごく早期に発見できるようになります。医療を従来の対症療法的なものから予防中心なものにパラダイム転換する可能性のある技術です」と、プロジェクトを主導するアンドリュー コンラッド博士は言う。

 コンラッド博士の研究チームは1月に、糖尿病患者の血糖値を涙から測定する「スマート コンタクトレンズ」を開発中だと発表した。今回の技術に関しても、グーグルは自らは製品化を行わず、サードパーティの医療関連企業と提携して事業化を目指すという。

Google X Lab's Cancer-Detecting Pill Seeks to Harness Nanotechnology(Secureworld Expo 2014年11月5日)

[Terahata]
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