ニュース

アルツハイマー病を発症前に血液検査で判定 国立長寿医療研究センター

 アルツハイマー病の症状が出る前に、少量の血液を検査し前兆を捉える方法を開発したと、国立長寿医療研究センターと島津製作所の研究チームが発表した。早期診断や治療薬の開発に役立てたいとしている。

 アルツハイマー病は発症前から脳内に「アミロイドベータ」というタンパク質が異常に蓄積していくことが分かっている。

 アミロイドベータは、認知障害などの症状が出る15~20年前から脳内で蓄積がはじまるとされる。早期発見と予防法の確立が課題となっている。

 研究チームは、65~85歳の男女62人の脳の状態を「陽電子放射断層撮影装置」(PET)で観察し、アミロイドベータの蓄積状況を確認した。

 さらに、島津製作所が開発した質量分析装置を使い、従来は検出できなかったアミロイドベータに関連する微量のタンパク質を高感度で検出するのに成功した。

 このタンパク質と、別のアミロイドベータ関連タンパク質との比率から、アミロイドベータが蓄積しているかどうかを高精度で判定することができたという。

 アミロイドベータは、「脳脊髄液検査」やPETを用いた検査で検出できるが、侵襲性が高く患者に負担がかかったり、大型の設備が必要で費用も高額なるなど課題が多い。

 研究チームは「約0.5mLの血液を採取すれば、アミロイドの蓄積を9割以上の精度で判定できるようになる。費用や安全性、正確性でこれまでの技術を大幅に超えるものができた。発症の予防や治療薬の開発に役立てたい」と述べている。

 研究成果は日本学士院発行の英文学術誌「Proceedings of Japan Academy, Series B」のオンライン版に発表された。

国立長寿医療研究センター

[Terahata]

「健診・検診」に関するニュース

2021年12月21日
特定健診・保健指導の効果を10年間のNDBで検証 体重や血糖値が減少し一定の効果 ただし体重減少は5年後には減弱
2021年12月21日
【申込開始】今注目のナッジ理論、感染症に関する教材が新登場!遠隔指導ツールも新作追加! 保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2022年版」
2021年12月13日
【新型コロナ】ファイザーのワクチンの3回目接種はオミクロン株にも効く? 抗体価は半分に減るものの2回接種より25倍に増加
2021年12月09日
保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳「2022年版保健指導ノート」
2021年11月16日
思春期に糖質を摂り過ぎると成長後にメンタルヘルスに悪影響が 単純糖質の摂り過ぎに注意が必要
2021年11月09日
【世界糖尿病デー】東京都「今日から始めよう!糖尿病予防」キャンペーン 都民の4人に1人は糖尿病かその予備群
2021年11月08日
肥満のある人・肥満のない人の両方に保健指導が必要 日本人4.7万人の特定健診データを解析
2021年11月02日
【新型コロナ】ワクチン接種はコロナ禍を終わらせるための重要なツール 50歳以上で健康やワクチンに対する意識が上昇
2021年11月02日
健診や医療機関で腎臓の検査を受けていない高齢男性は透析のリスクが高い 7万人弱を5年間調査
2021年10月26日
「特定健診受診率向上プロジェクト」を実施 大阪府と大阪府立大学看護学科が協働 特定健診の対象者に合わせた効果的な受診勧奨
DASHプログラム
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(毎週木曜日)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら ▶
ページのトップへ戻る トップページへ ▶