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【連載更新】公衆衛生活動を担う保健師~広がる保健師活動の領域
2015年04月15日
連載「改めて公衆衛生看護とは」(平野 かよ子/日本保健師活動研究会 会長)を更新しました。
公衆衛生を担う職種で最大多数を占めるのは保健師です。全国の保健所、市町村に配属されている保健師数は平成24年度末現在全国で45.645人です。
保健師になるのは一般的には高等学校卒業後、3年間の看護師養課程を修了し看護師の免許を持ち、保健師養成機関で1年以上の公衆衛生看護の教育を受け保健師免許を取得しますが、現在の保健師免許取得者の97%は看護系大学卒業者です。平成27年度には大学院修士課程で保健師養成を行う大学が7校になり、高度専門職業人として養成する流れが始まってきています。
保健師資格は昭和16年保健師規則の制定から始まり、昭和23年には保健師助産師看護師法で規定されるようになり、資格が制定されて今年で74年目を迎えます。
図1に第2次大戦前からの保健師活動の領域の広がり1)を示しました(図1)。戦前の結核対策や蚊とハエのないまちづくり、母子保健等の予防活動から、昨今では生活習慣病、難病、虐待、自殺・うつ等のこころのケア対策、災害時保健活動、健康なまちづくり、健康増進計画をはじめとした各種計画の策定へと広がっています。
図1「保健師活動の変遷」

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オピニオン「改めて公衆衛生看護とは」
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