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高齢者人口は3300万人に増加 4割以上が「孤独死は身近」 高齢社会白書

 政府は、2015年版「高齢社会白書」を閣議決定した。65歳以上の高齢者人口は、過去最高の3,300万人(2014年10月時点、前年比110万人増)となり、総人口に占める割合(高齢化率)も26.0%(同0.9ポイント増)と過去最高となった。
高齢者人口は3,395万人に増加
 白書では、「団塊の世代」(1947~49年生まれ)の全てが65歳以上となる2015年、高齢者人口は3,395万人になると推計。2042年に3,878万人でピークを迎えた後は減少に転じるが、高齢化率はその後も上昇すると予想している。
60歳以上の7割がネット「利用してない」
 白書と同時に公表した60歳以上の意識調査では、一人暮らし高齢者のリスクとして指摘されている「介護」「社会的孤立」「貧困」に関連した不安が挙げられた。

 「日常生活の不安」については、「健康や病気」(58.9%)を回答した人がもっとも多く、次いで、「寝たきりや身体が不自由になり介護が必要となる状態になること」(42.6%)、「自然災害」(29.1%)、「生活のための収入」(18.2%)、「頼れる人がいなくなること」(13.6%)となっている。

 一方、一人暮らし高齢者の「現在の楽しみ」の上位5位をみると、「テレビ・ラジオ」(78.8%)、「仲間とのおしゃべり」(53.1%)、「新聞雑誌」(44.0%)、「食事」(42.2%)、「散歩、ウォーキング、ジョギング」(31.7%)、となっている。会話の頻度別にみると、「毎日会話している」人ほど、楽しみを感じる項目が多い傾向がある。

 高齢世代の日常生活の情報源はテレビが79.0%でもっとも多く、新聞63.8%、家族38.2%と続く一方で、インターネットやスマートフォンなどの情報端末を「全く利用していない」「あまり利用していない」が合わせて67.2%に達し、高齢世代には浸透していない実態が浮き彫りになった。

 情報端末を「利用したい」と答えた人は60~64歳が59.2%。70~74歳は30.4%、80~84歳は16.2%で、高齢になるにつれて割合が下がる傾向となり、情報源として情報端末が欠かせない若年層との違いが鮮明になった。
60歳以上の45%が「孤独死を身近に感じる」
 65歳以上の一人暮らしの男女を対象に実施した意識調査では、「孤独死を身近に感じるか」という質問に対し、「感じる」とする人が44.5%、「感じない」とする人が52.1%となっている。

 会話の頻度ごとに「感じる」という人の割合をみると、毎日会話する人は38.2%だったが、「1週間に1~3回」では49.9%、「1ヵ月に1、2回」では63.4%に上昇した。年齢層ごとで、もっとも高かったのが「65~69歳」の48.7%。年齢が高くなるにつれて「感じる」割合は低くなり「80歳以上」は38.0%に低下する。
 また、「病気で寝込んだ時に看病や世話を頼みたい相手」を複数回答で尋ねたところ、「息子、娘」と答えた人が40%ともっとも多く、次いで「あてはまる人はいない」が18%、「兄弟姉妹、親戚」が13%となっている。

 一人暮らしの高齢者は近年増えており、現在は推計600万人に上る。65歳以上の一人暮らしの高齢者に「介護や支援が必要になった場合に希望する介護場所」をたずねたところ、日常生活能力がわずかに低下した状態では「現在の自宅」が66.6%でもっとも多かった。

 白書では「高齢者の増加に伴い、全世代が積極的に参画する社会を構築し、世代間の交流を通じた若者や子育て世代とのつながりを熟成し、若年者や女性の能力を積極的に活用するための施策が必要となる」と指摘している。

平成27年版高齢社会白書(内閣府 2015年6月12日)
[Terahata]

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