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女性の顔を魅力的に見せるピンク色のマスク 顔の印象は色で変わる

 マスクを着けるとき、女性は白よりもピンクのマスクを着けると魅力的に見えるという研究結果を北海道大学が発表した。
ピンク色のマスクはポジティブな印象を与える
 風邪や花粉症対策でマスクを装着する人が増えている。マスクのつけ心地という本来機能のほかに、デザインや見た目などの二次的な機能も重視されるようになってきた。

 マスク着用と魅力の効果の関係を調べるために、北海道大学大学院文学研究科の河原純一郎特任准教授は、衛生用品大手のユニ・チャームと中京大学の宮崎由樹助教と共同で実験を行った。

 研究チームは、マスクは顔の半分を隠すために表情が伝わりにくく、対人関係や対人魅力を損なう可能性があると考え、どのようなマスクが魅力を向上させるのかを科学的かつ定量的に調べた。
 具体的には、ピンク色と白色のマスクをつけた20~30歳代の女性20名の顔画像をコンピュータ画面上に1枚ずつ呈示し、18歳以上の男女合計33名の評価者が顔画像1枚ごとに感じる外見的魅力を、1~100の範囲で評定する実験を行った。

 (1)マスク着用の有無、(2)マスクの色の違いによる女性の顔の魅力診断を行い、マスクが顔の魅力知覚に及ぼす影響を検証した。

 その結果、もともとの顔の魅力に関係なく、ピンク色のマスクをつけた顔画像の方が、外見的魅力が高く評価されることが判明した。

 「ピンク色のマスクをつけた顔は、白いマスクをつけた顔よりも、他人から見て魅力が高く評価されていたことが分かった。ピンク色は血色の良さを連想させることがあり、ピンク色のマスクをつけることでポジティブな影響が生まれた可能性がある」と、河原氏は述べている。

北海道大学大学院文学研究科
[Terahata]
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