ニュース
「機能性表示食品」に青果が初登場 みかんともやしで骨の健康維持
2015年10月06日

消費者庁は、静岡県三ヶ日町農業協同組合(JAみっかび)の温州みかん「三ヶ日みかん」と、サラダコスモの「大豆イソフラボン 子大豆もやし」の機能性表示食品届出を受理したと発表した。
はじめての生鮮の機能性表示食品の受理
機能性表示の内容は、生鮮食品の2製品がともに骨に健康に関する表示で、『三ヶ日みかん』が健康な成人男女を対象として「β‐クリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています」と表示して販売する。
『大豆イソフラボン子大豆もやし』は40歳?70歳の更年期以降の女性を主な対象として、「大豆イソフラボンは骨の成分を維持する働きによって、骨の健康に役立つことが報告されています」と表示して販売する。
機能性表示食品は今年4月から始まった制度で、アルコール類を除く加工食品や生鮮食品が対象。体の特定部位への効果を示す論文などの科学的根拠を消費者庁に届け、受理されれば、「おなかの調子を整える」「肝臓の働きを助ける」などと、事業者の責任で表示できる。
届出には安全性の根拠などについて臨床試験結果の提出が必要。届け出から60日後以降、包装に機能や注意書きを表示できるようになる。
対象となるのは糖尿病などの疾病に罹患していない人で、消費者庁のウェブサイトに機能性の根拠に関する情報などが公開されている。
機能性表示食品は「サプリメント形状の加工食品」「その他 加工食品」「生鮮食品」の3つの区分に分けられているが、生鮮での受理は今回がはじめて。
ただ、メーカーが成分を調整しやすい加工食品に比べ、生育環境に左右される生鮮食品では機能性表示をどう正確に消費者へ訴えていくかという課題がある。
農業・食品産業技術総合研究機構は「青果物の成分値は変動がある。機能性をもたらす成分を一定に保つために技術が必要となる」と指摘している。

掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「健診・検診」に関するニュース
- 2025年08月21日
- 歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
- 2025年07月07日
- 子供や若者の生活習慣行動とウェルビーイングの関連を調査 小学校の独自の取り組みを通じた共同研究を開始 立教大学と東京都昭島市
- 2025年06月27日
-
2023年度 特定健診の実施率は59.9%、保健指導は27.6%
過去最高を更新するが、目標値と依然大きく乖離【厚労省調査】 - 2025年06月17日
-
【厚労省】職域がん検診も市町村が一体管理へ
対策型検診の新項目はモデル事業で導入判断 - 2025年06月02日
- 肺がん検診ガイドライン19年ぶり改訂 重喫煙者に年1回の低線量CTを推奨【国立がん研究センター】
- 2025年05月20日
-
【調査報告】国民健康保険の保健事業を見直すロジックモデルを構築
―特定健診・特定保健指導を起点にアウトカムを可視化 - 2025年05月16日
- 高齢者がスマホなどのデジタル技術を利用すると認知症予防に 高齢者がネットを使うと健診の受診率も改善
- 2025年05月16日
- 【高血圧の日】運輸業はとく高血圧や肥満が多い 健康増進を推進し検査値が改善 二次健診者数も減少
- 2025年05月12日
- メタボとロコモの深い関係を3万人超の健診データで解明 運動機能の低下は50代から進行 メタボとロコモの同時健診が必要
- 2025年05月01日
- ホルモン分泌は年齢とともに変化 バランスが乱れると不調や病気が 肥満を引き起こすホルモンも【ホルモンを健康にする10の方法】