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ひとり暮らし高齢者が陥りやすい「孤食」「メニューの偏り」「不規則化」
2015年10月27日
ひとり暮らし高齢者の45%は食事の「栄養バランスが欠如している」と感じており、食事の回数や時間も不規則になりがちであるという調査結果が発表された。ひとり暮らしの高齢者は惣菜や弁当の利用頻度が高いことも判明した。
1人暮らしの高齢者のほとんどが孤食 "楽しみながらの食事"が少ない傾向
日本能率協会総合研究所は、高齢者の食生活に関するアンケート調査を行った。調査は今年9月にインターネットで行い、60~79歳の高齢者500人が回答した。調査では、対象者を(1)夫婦のみ、(2)子供家族と同居、(3)1人暮らしの3タイプに分け、ふだんの食事スタイルについて聞いた。
その結果、食事の栄養バランスについて尋ねた質問では、子供家族と同居している高齢者では8割以上が「栄養バランスがとれている」と感じているのに対し、1人暮らしの高齢者では55%に留まった。「栄養バランスが欠如している」と感じている割合は1人暮らしでは45%に上り、家族と同居している高齢者の3倍に上ることが明らかになった。

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