ニュース

【連載更新】保健師と看護学生に放射線を教える・学ぶ

No.12 保健師と看護学生に放射線を教える・学ぶ
(小西恵美子/長野県看護大学名誉教授、鹿児島大学医学部客員研究員)

 このたびの福島第一原子力発電所の事故で、保健師の重要性が、行政、国民、そして保健師自身に認識されました。

 私はこの事故以来多くの保健師にであい、その実践力に感銘を受けていますが、どの方も、学校でも現任でも放射線の教育はなかった、それが地域と住民を守る専門職としての苦悩をいっそう大きくしたと語っていました。公衆衛生看護の学生・実践者が放射線について学ぶことは、専門職としての権利であると思います。

 健康危機管理と保健師
 放射線の安全管理の基本は放射線発生源の管理にあります。放射線施設は全国津々浦々にありますが、通常は施設の中で安全管理が完結するように、法令に基づく管理が行われています。

 しかし、発生源管理に失敗すると、事故。事故が施設内ではおさまらず外の環境や住民を巻き込むと、災害。災害時には、保健師は健康危機管理の重要な担い手として行動することが求められおり、それには、放射線と被ばくに関する極く基本的な知識が必要です。

 保健師の大きな強みは日常の実践で培ってきた対話力を持っていることで、放射線と被ばくに関する極く基本的な知識はその裏付けとして不可欠です。

オピニオン
「保健師の活動と放射線について」

地域保健 トップページ

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「地域保健」に関するニュース

2025年08月21日
令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
2025年08月21日
歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
2025年08月13日
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉
2025年08月07日
世代別・性別ごとの「総患者数」を比較-「令和5年(2023)の患者調査」の結果より(日本生活習慣病予防協会)
2025年08月06日
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉
2025年07月28日
日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
2025年07月28日
肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
2025年07月28日
1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
2025年07月28日
【妊産婦を支援】妊娠時に頼れる人の数が産後うつを軽減 妊婦を支える社会環境とメンタルヘルスを調査
2025年07月22日
【大人の食育】企業や食品事業者などの取り組み事例を紹介 官民の連携・協働も必要 大人の食育プラットフォームを立ち上げ
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,800名)
登録者の内訳(職種)
  • 医 師 3%
  • 保健師 47%
  • 看護師 11%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 20%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶