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妊娠中の女性が牛乳を飲むと産後うつを予防できる 牛乳に抗うつ効果?

 妊娠中の女性が牛乳を摂取すると産後うつ症状の予防効果を得られるという世界ではじめての調査結果を、愛媛大学、国立保健医療科学院、東京大学、琉球大学の共同研究チームが発表した。
牛乳に鎮静作用のある脂肪酸が含まれる?
 研究チームは、妊娠中から母親と生まれた子供を追跡調査した「九州・沖縄母子保健研究」のデータを活用し、栄養情報と産後うつとの関連を調べた。

 その結果、牛乳の摂取により、産後うつ症状のリスクが有意に低下することが判明した。

 対象となったのは、妊娠中ベースライン時、出生時、生後3?4ヵ月時に調査に参加した1,319名の母親。妊娠中に「自記式食事歴法質問票」に回答してもらい栄養の摂取状況を調査。生後3?4ヵ月時に「エジンバラ産後うつ病自己評価票」に回答してらい、9点以上の女性が「産後うつ症状」と判定された。

 その結果、8.2%の女性で産後うつ症状が認められた。妊娠中の牛乳摂取量で分類した4群のうち、2番目に少なかった群ともっとも多かった群で、もっとも少ない群より発症のリスクがそれぞれ52%と49%かった。

 総乳製品、ヨーグルト、チーズ、カルシウム、ビタミンD摂取はいずれも産後うつ症状と有意な関連はみられなかった。牛乳にのみに含まれる成分が産後うつの発症の抑制に関わっていると考えられる。

 順天堂大学スポーツ健康科学部などの研究でも、牛乳の中に鎮静作用を誘起する脂肪酸が含まれており、牛乳を摂取すると中枢神経の抑制作用をもつGABAが増えると報告されている。

 「産後女性の10?15%が産後うつ病にかかるといわれている。牛乳の摂取と産後うつ症状のリスク低下の関連を確実にするために、さらなる研究データだが、社会的なサポートだけでなく身近な食品が産後うつ病を改善する可能性を示せた意義は大きい」と、三宅教授は述べている。

Milk intake during pregnancy is inversely associated with the risk of postpartum depressive symptoms in Japan: The Kyushu Okinawa Maternal and Child Health Study(Nutrition Research 2016年7月)
乳の学術連合
[Terahata]

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