ニュース
災害時の栄養バランスを考える「大震災を生き抜くための食事学」(第23回日本災害医学会ランチョンセミナー)
2018年01月19日
カリフォルニアプルーン協会は、第23回日本集団災害医学会総会・学術集会におきまして、展示およびランチョンセミナーを開催致します。テーマは「大震災を生き抜くための食事学」。講演は石川伸一先生(宮城大学食産業学群 教授)です。
災害時も栄養バランスを意識した食生活をするための「備蓄食」どんなものを用意すればよいのか?
普段は忘れがちな「防災意識」ですが、災害が多い日本では、いつ・どんなときでも対応できるように、日ごろから準備をしておく必要があります。中でも「食事」については、備蓄食を確保し、その味に慣れておくことが重要です。
災害食と言えば、長期保存が可能な"非常食"として普段は食べない商品がイメージされがちですが、日常生活で食べ慣れていないものを食べると体調不良が起こることもあります。また、人間には食物新奇性恐怖という性質があり、災害時だとしても食べ慣れないものをおいしいとは感じられません。
災害によっては、何日間もライフラインが途絶えた場合、食品の確保が困難になることもあります。身体だけではなくメンタルの健康にも気を配らなければなりません。私たちは、どんな状況においても経験的においしいと知っている食べ慣れているものを食べることで、おいしいと感じたり、リラックスできたりすることができます。そのため「災害時に食べそうなもの」を普段から食べておくことが重要なのです。
このたび、カリフォルニアプルーン協会は備蓄食を考えるときに便利な「災害時の栄養バランスガイド」(A4サイズ・両面カラー)を制作しました。こちらの「災害時の栄養バランスガイド」は、カリフォルニアプルーン協会のランチョンセミナーと展示会場にて配布予定です。
医療・健康に関する専門職のみなさまをはじめ、多くの方に配布用資料としてご利用していただけるようにわかりやすいイラストを採用しました。
災害時に役立つ「プルーン」 その理由は?

- プルーンにはカリウムが豊富に含まれている 災害時はカップラーメンや缶詰など塩分過多になりがちで、血圧の上昇やむくみが現れやすくなります。カリウムは塩分を排出する効果があるので意識的に摂取が必要です。
- バランスの良い食物繊維 いつもと違うトイレ事情で便秘で悩む方が多いので予防・改善のために食物繊維も必要です。プルーンは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく含んでいるので効率の良く摂ることが可能です。
- 甘さはブドウ糖や虫歯になりにくいソルビトール 甘いものでほっとすることは科学的にも証明されており、災害時でも同じです。プルーンの甘さは緊張状態が続く災害時に安心感を与えてくれます。
備蓄食に慣れる・無駄にしない工夫としてトコロテン方式(ローリングストック方式)の紹介など情報満載!
第23回日本集団災害医学会総会・学術集会 概要

プルーン協会ランチョンセミナー

掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「産業保健」に関するニュース
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】女性と男性はストレスに対する反応が違う メンタルヘルス対策では性差も考慮したアプローチを
- 2025年02月25日
- 【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
- 2025年02月25日
- ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
- 2025年02月25日
- 緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
- 2025年02月17日
- 働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
- 2025年02月17日
- 肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
- 2025年02月17日
- 中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
- 2025年02月17日
- 高齢になっても働き続けるのは心身の健康に良いと多くの人が実感 高齢者のウェルビーイングを高める施策
- 2025年02月12日
-
肥満・メタボの割合が高いのは「建設業」 業態で健康状態に大きな差が
健保連「業態別にみた健康状態の調査分析」より - 2025年02月10日
- 緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下