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「グループ運動」は継続するのに効果的 「プラス・テン」で運動促進
2018年06月27日
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科・スポーツ医学研究センターは、神奈川県藤沢市などと共同で、身近な場所に集まって行う「グループ運動」を促進する「グループで行う運動のすすめ方ガイド」(グループ運動ガイド)を作成した。
運動習慣のない人も無理なく続けられる
「グループ運動ガイド」は、グループ運動を「始める」「続ける」「広げる」の3段階で支援する内容になっている。グループ運動であれば、運動を定期的に行う習慣のない人であっても、無理なく運動を継続できるという。
慶應義塾大学では、藤沢市との連携を強化し、市内の200以上のグループに同ガイドを提供し、支援していくとしている。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針」(アクティブガイド)では、18~64歳の成人は1日60分、65歳以上の高齢者は1日40分、身体を動かすことを推奨している。
同指針では、「プラス・テン」(健康づくりのために、毎日10分多く身体を動かすこと)をメッセージに、アクティブガイドを活用した地域全体のレベルアップをはかっている。
関連情報
「プラス・テン」毎日10分多く身体を動かそう
グループ運動で身体・社会・精神をバランス良く改善
今後は市全体に拡大 地域コミュニティを活性化
グループ運動を自主的に継続している参加者を対象としたインタビュー調査では、参加理由は、(1)仲間の存在や仲間との関わり、(2)自主活動の公平な運営、(3)運動による健康効果の期待、(4)簡単・気軽にできる運動、(5)運動参加に対する家族のサポートだった。
「ふじさわプラス・テン」の活動は、2014年度厚生労働科学研究、2015年度日本医療研究開発機構委託研究に採択され、「身体活動コミュニティ・ワイド・キャンペーンを通じた認知症予防介入方法の開発」として発展・展開している。
今後は対象範囲を藤沢市全体に拡大し、認知や意図の変化を介して身体活動量が増加するというロジックモデルにもとづき、集団として身体活動促進をはかるという。
個人レベルのグループ運動への参加・継続を促すためには、「ソーシャル・キャピタルの醸成も含めた地域コミュニティへの参加の促進と、より良いソーシャル・サポートの整備が必要」と、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科では述べている。
プラス10分カラダを動かそう! ふじさわプラス・テン(慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科)ふじさわプラス・テン「グループ運動ガイド」
身体活動、運動の取り組み(藤沢市)
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