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【新型コロナウイルス】家庭や職場でのウイルスの消毒・除菌方法、消毒剤の選び方・使い方
2020年07月10日

経済産業省と厚生労働省、消費者庁は、消毒・除菌方法や消毒剤等の選び方・使い方などについての取りまとめを発表した。
新型コロナ対策での消毒・除菌の注意点
製品評価技術基盤機構(NITE)が行った、新型コロナウイルスに対する消毒方法の有効性評価により、このウイルスに有効な消毒・除菌方法が新たに確認された。
今回の発表は、NITEの報告を受け、家庭や職場でのウイルスの消毒・除菌方法、消毒剤の選び方・使い方などを取りまとめたもの。
消毒や除菌効果をうたう商品については、目的にあったものを正しく選ぶよう呼びかけ、「使用方法」「有効成分」「濃度」「使用期限」の4点をチェックポイントに挙げている。
手指のウイルス対策では「手洗い、アルコール(濃度70%以上95%以下のエタノール)」が有効としている。
「手や指に付着しているウイルスの数は、流水による15秒の手洗いだけで1/100に、石けんやハンドソープで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1に減らせる」としている。
物品のウイルス対策では「熱水、塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)、洗剤(界面活性剤)、次亜塩素酸水」が有効としている。
テーブル、ドアノブなどの消毒には、塩素系漂白剤や、一部の家庭用洗剤も有効。また「空間のウイルス対策」として、定期的な換気を勧めている。
「塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)」など既存の消毒・除菌方法
「洗剤(界面活性剤)」の使い方
「次亜塩素酸水」の使い方
「次亜塩素酸水」については、製造・販売事業者向けにも情報を公開。流水でかけ流すときは「有効塩素濃度35ppm以上のもの」、拭き掃除に使うときは「有効塩素濃度80ppm以上のもの」を推奨している。
さらに「次亜塩素酸水」を使う際の注意点として、▼塩素に過敏な人は使用を控えるべき、▼飲み込んだり、吸い込んだりしないよう注意する、▼次亜塩素酸水を、まわりに人がいる中で空間噴霧することは勧められないことを明記している。
なお、「次亜塩素酸水」は、新型コロナウイルス対策として物品の消毒に使用することが推奨されている「次亜塩素酸ナトリウム」(ハイター、ブリーチなど塩素系漂白剤の主成分)とは別のものなので、混同しないよう注意が必要だ。
NITEのサイトでは、新型コロナウイルスへの効果が確認された界面活性剤が含まれている洗剤などの製品リストも公開されている。
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