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【健やか21】思春期・中高生のメンタルヘルス推進のため、「心理教育アプリ+思春期健康診断」による検証成果を発表(久留米大学医学部ほか)

 「健やか親子21(第2次)ホームページ」より、専門職向けの学校保健・母子保健に関する最新情報をピックアップしてお届けします。
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アプリと健診により、中高生の自殺願望が大幅に抑制できる可能性を確認
 久留米大学医学部小児科学講座の永光 信一郎准教授は、国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センターと国立成育医療研究センター、およびメンタルヘルスケアアプリ開発に実績のあるライフツービッツ株式会社(https://www.life2bits.com/) と共同で、2019年7月から11月まで福岡、東京、埼玉、岡山の中高生(のべ217名)を対象に、日本初の子供の心の支援アプリ「むぎまる」を開発し、健康診断の組み合わせによる思春期ヘルスプロモーション・プロジェクトの効果検証を行いました。

 今般まとまった検証結果の一次集計によると、CBTアプリ+思春期健診を利用することにより、思春期を迎えた中高生の自殺願望(希死念慮)発生率を7%から0.7%に大幅に抑制できる可能性があることを確認。さらに、アプリをより頻度が高く利用したユーザーは、うつ尺度の改善率が高い傾向にあり、うつ尺度が比較して高めのユーザーほど改善率が高くなる傾向があることも確認されたとのことです。

 健診とアプリを組み合わせることが自殺願望(希死念慮)発生率の抑制につながると確認されたことで、突発的な不幸を未然に回避する体制確立が望まれます。

【詳細はこちら】
思春期・中高生のメンタルヘルス推進「心理教育アプリ+思春期健康診断」による検証成果の発表について(「君を知ってる?」プロジェクト/2020年9月29日)

最新トピックス・イベント(2020年10月1日更新)

・乳幼児健診未受診者、未就園児、不就学児等の状況確認調査の公表について(厚生労働省)
・『著名人の自殺に関する報道は「子どもや若者の自殺を誘発する可能性」があるため、WHO の『自殺報道ガイドライン』を踏まえた報道の徹底をお願いいたします』の掲載について(厚生労働省 いのち支える自殺対策推進センター)
・「新型コロナウイルス感染症に関する母性健康管理措置による休暇取得支援助成金」の支給要件の見直し及び「母性健康管理措置等に係る特別相談窓口」の開設について(厚生労働省)
・令和2年度「児童虐待防止推進月間」における標語の決定等について(厚生労働省)
・「母体安全への提言2019」Vol.10 の掲載について(日本産婦人科医会)
・令和2年度全国児童福祉主管課長・児童相談所長会議資料の掲載について(厚生労働省)
・「#学校ムリでもここあるよ2020キャンペーン 」オープニングイベントの開催報告について(日本冒険遊び場づくり協会)
・思春期・中高生のメンタルヘルス推進「心理教育アプリ+思春期健康診断」による検証成果の発表について(「君を知ってる?」プロジェクト)
・里親月間の開始について(厚生労働省)
・ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせの掲載について(厚生労働省)
・子ども安全メール「Vol.522 ペダルなし二輪遊具の事故に注意しましょう!」の掲載について(消費者庁)
・子どもサポート情報「事故防止のはずが... ベビーゲートの事故」の掲載について(国民生活センター)
・「液体とジェルタイプの除菌・消毒・手指洗浄用アルコールのエタノール濃度」の公表について(国民生活センター)
・公立学校施設の空調(冷房)設備の設置状況(令和2年9月1日現在)取りまとめの公表について(文部科学省)
・公立学校施設のトイレの状況(令和2年9月1日現在)の取りまとめの公表について(文部科学省)
・令和2年8月の熱中症による救急搬送状況の公表について(総務省消防庁)

※詳しい情報は、健やか親子21(第2次)ホームページを参照。

「健やか親子21」とは?母子の健康水準を向上のための国民運動計画

 「健やか親子21」は、平成13年から始まった母子の健康水準を向上させるための様々な取組を、みんなで推進する国民運動計画。

 平成27年度からは、現状の課題を踏まえ新たな計画(~平成36年度)が始まりました。

 「健やか親子21(第2次)ホームページ」は、情報収集や情報を共有することによる交流・連携ができる有用なツールとして、様々な活動に役立つことが目的。

健やか親子21(第2次)ホームページ
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