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【新型コロナ】年末年始は「真剣勝負の3週間」 みんなで危機感を共有しコロナ収束の突破口に
2020年12月24日
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新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、日本医師会などは国民に対し、感染防止に向けた協力をあらためて呼びかけている。
「引き続き徹底した感染防止対策をお願いします」と『医療緊急事態宣言』も発表した。
一方、新型コロナのPCR検査が格安で受けられる民間施設を利用するときの注意点も公表している。
「引き続き徹底した感染防止対策をお願いします」と『医療緊急事態宣言』も発表した。
一方、新型コロナのPCR検査が格安で受けられる民間施設を利用するときの注意点も公表している。
危機感を共有することが、感染を収束させるための突破口に
新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、日本医師会は、「国民が危機感を共有することが、感染を収束させるための突破口になります」として、感染防止に向けた協力をあらためて呼びかけている。
日本医師会は、年末年始を「真剣勝負の3週間」と位置づけ、「社会はつながっています。みなでコロナに対し闘いましょう」と呼びかけている。
とくに注意が必要なのは、20代~50代のアクティブに動き回る人だという。また、感染場所は「家庭内・施設・職場」が増えており、とくに"会食"の場では感染予防を徹底してほしいとしている。
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出典:東京都医師会、2020年
日本医師会なとが『医療緊急事態宣言』を発表
日本医師会や東京都医師会、日本看護協会など9団体は12月21日に、「このままでは、国民が通常の医療を受けられなくなり、全国で必要なすべての医療提供が立ち行かなくなります」として、『医療緊急事態宣言』を発表した。
宣言は、(1)国や地方自治体に国民への啓発ならびに医療現場の支援のための適切な施策を要請する、(2)国民の生命と健康を守るため、地域の医療および介護提供体制をなんとしても守り抜く、(3)国民の皆さまに対し、引き続き徹底した感染防止対策をお願いする――という内容。
宣言では、「医療従事者を含めたすべての日本国民が一致団結し、新型コロナウイルス感染症を打破する意を決するときは今しかありません」と強調している。
全国の医療提供体制がひっ迫しており、「医療崩壊を防ぐためにもっとも重要なのは、新たな感染者を増やさないこと」として、国民に引き続き徹底した感染防止対策をするよう呼びかけている。
日本医師会 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためのメッセージ
年末・年始に向けた「感染予防・注意喚起」
年末・年始に向けた「感染予防・注意喚起」
格安で受けられるPCR検査は安全なのか?
新型コロナウイルスのPCR検査が格安で受けられる民間施設が、東京都内に相次いでオープンし、申込みが殺到している。こうした施設は陽性判定が出ても、都道府県への届け出義務がなく、感染対策上の問題が指摘されている。専門家からは検査の精度について懸念する声も出ている。
そこで東京都医師会は、「新型コロナウイルス 民間PCR検査所(センター)ご利用について-3つのお願い・お約束-」を公表した。民間PCR検査を受けるときに、下記のことに注意するよう呼びかけている。
新型コロナウイルス 民間PCR検査所(センター)ご利用について
1. 慎重に
本当に正確な検査なのか?、個人情報などの管理体制はしっかりしているか?、結果報告を確実にしてくれるか?、検査で陽性反応が出た場合のフォローアップ体制はできているか?――といったことをチェックすることが大切です。
2. 油断せず
簡易検査では、偽陰性や偽陽性が出る可能性もあります。陰性反応が出ても、絶対に感染していないとは言い切れません。そのため、感染対策を引き続き行う必要があります。▼三密を避け、▼マスクを着用し、▼手洗い・消毒を忘れずにすることが大切。もし体調がすぐれず心配であれば、かかりつけの医師に相談を。
3. 逃げないで
新型コロナウイルスは法律上の指定感染症です。(1)「発熱」「咳」「痰」「のどの痛み」などの呼吸器感染症状、あるいは、(2)それ以外の症状があり、受診を希望しているのなら、提携医・かかりつけ医か近医に電話で相談してください。医師が必要と判断したら、行政検査で再検査を受けることになる可能性があります。
医療者の心身疲労もピークに
東京都医師会の尾﨑治夫会長は、「感染者数が、1日1,000人を超えることも必ずしも悪夢とはいえない状況の東京です。これ以上感染者が増えると、高齢感染者の増加にともない、合併症をもつ、あるいは要介護の感染者が増えるなかで、重症者のみでなく、中等症・軽症の患者さんの治療も難しくなってきます」と、緊張感をもってコメントした。
「通常医療にもすでに種々の悪影響が出ています。医療者の心身疲労もピークです。この医療の危機的状況を理解していただいて、とくに若い世代の方の感染機会を減らすいっそうの努力を切にお願いします」と強調している。
東京都では12月24日までに、新型コロナの感染者の合計が5万2,000人超となり、死亡者数も540人超となった。いぜとして高い数値が続いている。新規陽性者は20代、30代が多いが、40代、50代以上でも増えている。
一方、入院患者数は2,100人前後の非常に高い水準まで増加しており、医療提供体制がひっ迫している。新型コロナに感染した患者のための医療と、通常の医療との両立が困難な状況になっている。
「今後は、医療機関では重症用病床の確保に向け、救急の受け入れや予定手術などをさらに制限せざるをえなくなり、新型コロナの重症患者のための病床の確保との両立が、よりいっそう困難になると予測されます」と、尾﨑会長は述べている。
かかりつけ医を中心とした連携でコロナに挑む
東京都医師会は、重症化しやすい高齢者や、呼吸器疾患や心臓病、腎臓病、糖尿病などの持病(基礎疾患)をもっている人に対し、「いかに新型コロナウイルスに感染させないか、感染者を早い段階で治療につなげられるよう、かかりつけ医を中心とした連携で進めています」と述べている。
「発熱、倦怠感、無味無臭、咳、息苦しさがあったら、とにかく"かかりつけ医"に電話等で相談してください。その場合、とくに5日くらい前の3密に覚えはないか確認してください。症状がみられたら、なるべく早くPCR検査、抗原検査など早い対応が肝心です」。
「重症化リスクの高い高齢者が多い医療機関や高齢者施設は、院内感染を起こさないように、必死に戦っています。ウイルスを絶対に持ち込まないようにご協力ください」と呼びかけている。
医療緊急事態宣言
2020年12月21日
日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会、日本病院会、全日本病院協会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会、東京都医師会
新型コロナウイルスの感染拡大はとどまることを知らず、このままでは、新型コロナウイルス感染症のみならず、国民が通常の医療を受けられなくなり、全国で必要なすべての医療提供が立ち行かなくなります。
医療崩壊を防ぐために最も重要なのは、新たな感染者を増やさないことです。国民ひとりひとりの粘り強い行動が感染拡大から収束へと反転する突破口になります。このクリスマスや年末年始が、今後の日本を左右するといっても過言ではありません。
医療従事者を含めたすべての日本国民が一致団結し、新型コロナウイルス感染症を打破する意を決するときは今しかありません。
皆様に安心して新年を迎えていただくために、以下を宣言します。
一.私たちは、国や地方自治体に国民への啓発並びに医療現場の支援のための適切な施策を要請します。
一.私たちは、国民の生命と健康を守るため、地域の医療及び介護提供体制を何としても守り抜きます。
一.私たちは、国民の皆様に対し、引き続き徹底した感染防止対策をお願いします。
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出典:厚生労働省、2020年
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