日本人の98%が「ビタミンD不足」 丈夫な骨づくりに不可欠 ビタミンDの摂取が多いと死亡リスクは低下
丈夫な骨をつくるためにビタミンDは不可欠
骨を健康にするために、食事で注意したのは、カルシウムとビタミンD、良質なタンパク質、さらにはビタミンKをバランス良く摂ること。 カルシウムは、乳製品・大豆製品・緑黄色野菜・海藻・魚などに多く含まれる。カルシウムは乳製品から効率良く摂ることができる。コップ1杯の牛乳(200mL)に200mgのカルシウムが含まれている。 また、丈夫な骨をつくるために、ビタミンDも不可欠だ。ビタミンDには、体内のカルシウム吸収を促して骨を増強する作用がある。ビタミンDが著しく足りていないと、骨折リスクが大幅に上昇するという報告がある。 ビタミンDの不足を防ぐには、ビタミンDを多く含む食品を食べることが大切。ビタミンDは、サバ・アジ・サケ・マグロ・サンマといった脂肪性の魚や、卵、チーズ、シイタケ・エリンギなどのキノコ類などに多く含まれている。日光を浴びるとビタミンDが生成
ビタミンDの不足を防ぐには、日光を適度に浴びることも大切だ。紫外線を浴びることで、皮膚でビタミンDの生成が促される。1日に1回は日光を浴びたい。 日光の紫外線の量は季節や緯度、時刻によって異なるが、東京では、7月の晴天日のお昼頃であれば5分くらい、午後であれば10分くらい日の光を浴びれば、必要なビタミンDを生成できるとみられている。 さらに、ビタミンKは骨をつくる働きを促す。ビタミンKは、納豆などの大豆食品、キャベツ・ホウレンソウ・小松菜などの葉物野菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、豆類、海藻類、卵などに多く含まれる。ビタミンDには筋肉の合成を促す作用も
ビタミンDの摂取が多い人は死亡リスクが低い 日本人9万人超を調査
食事からのビタミンDの摂取が多い人は、死亡リスクが低い傾向があることが、10万人近くの日本人を19年間追跡した大規模な調査でも明らかになっている。 とくに、女性や、太陽光線の量の少ない高緯度地域に住んでいる人、高血圧のある人、カルシウム摂取量が多い人で、食事からのビタミンD摂取による健康効果は高いことが示された。 また、ビタミンDの摂取が多い人では、脳梗塞と肺炎の死亡リスクも低いことも明らかになった。ビタミンD摂取がもっとも多い人では、脳梗塞は38%、肺炎は21%、それぞれ死亡リスクが低下した。 ただし、ビタミンD摂取と死亡リスク低下との関連は、カルシウムの摂取量によって異なり、カルシウムの多いグループでのみ関連がみられた。 研究は、国立国際医療研究センターや国立がん研究センターなどの研究グループが、45~74歳の男女9万3,685人を追跡して調査したもの。 「日本人のような、カルシウム摂取量が比較的少ない集団では、十分な量のカルシウムとビタミンDにより、循環器疾患の発症が予防され、結果として死亡リスクの低下につながる可能性があります」と、研究グループでは指摘している。Determination of a Serum 25-Hydroxyvitamin D Reference Ranges in Japanese Adults Using Fully Automated Liquid Chromatography-Tandem Mass Spectrometry (Journal of Nutrition April 2023年4月23日)
多目的コホート研究「JPHC Study」(国立がん研究センター がん対策研究所 予防関連プロジェクト)
Vitamin D intake and all-cause and cause-specific mortality in Japanese men and women: the Japan Public Health Center-based prospective study (European Journal of Epidemiology 2023年1月31日)
Young Japanese Underweight Women with "Cinderella Weight" Are Prone to Malnutrition, including Vitamin Deficiencies (Nutrients 2023年5月7日)
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