ニュース

2024年7月に「過労死等の防止のための対策に関する大綱」見直しへ
第25回 過労死等防止対策推進協議会より

脳・心臓疾患の労災は高止まり、精神障害は右肩上がり

 あらためて最近の労災申請・認定件数の状況をみてみると、脳・心臓疾患は高止まりが続いており、精神障害は年々右肩上がりで増加している。

(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

出典:令和4年度「過労死等の労災補償状況」(『令和5年版過労死等防止対策白書』)P.44(2023.10)より

(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

出典:令和4年度「過労死等の労災補償状況」(『令和5年版過労死等防止対策白書』)P.54(2023.10)より

 脳・心臓疾患は、月の時間外労働が45時間を超えると、業務と発症に関連すると指摘されており、60時間を超えると認定件数は急増している。そのような状況に加え、働き方の多様化や職場環境の変化、最新の医学的知見を踏まえて、令和3(2021)年9月に「脳・心臓疾患の労災認定基準」が改正された。

 一方、精神障害では、時間外労働以外での心理的負荷の強度が高い出来事などの影響もあり、月の労働外時間が20時間未満でも多くの労災が認定されている。とはいえ、45時間を超える時間外労働者から多数の労災認定がなされていることは周知の通りだ。
 さらにパワーハラスメントやカスタマーハラスメント、新型コロナウイルス感染症をはじめとした感染症、病気や事故の危険性が高い業務への従事など、新たな心理的負荷も表面化し、今年9月には「心理的負荷による精神障害の労災認定基準」の改正も行われた。

[保健指導リソースガイド編集部]