ニュース

2024年7月に「過労死等の防止のための対策に関する大綱」見直しへ
第25回 過労死等防止対策推進協議会より

 厚生労働省は今年10月に令和5(2023)年版『過労死等防止対策白書』を公表した。それを受け、11月14日に「第25回過労死等防止対策推進協議会」を開催。同白書で示された過労死等の現状についての解説とともに令和6(2024)年7月に予定されている「過労死等の防止のための対策に関する大綱(令和3年7月30日閣議決定)」の見直しへ向けて検討が行われた。

睡眠時間の理想と現実の乖離で、うつ病リスクが高まる

 厚生労働省が2023年10月に公表した令和5(2023)年版の『過労死等防止対策白書』では、睡眠時間が理想より不足しているほど、うつ病などになるリスクが高まり、幸福度も低下するという結果が示されている。

(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

出典:第25回 過労死等防止対策推進協議会 資料1 P.9(2023.11)より

【参考】睡眠時間の理想と現実の大きな差でうつ病リスク~「令和5年版 過労死等防止対策白書」(保健指導リソースガイド)

 長時間の労働や心理的負荷の高い労働は、翌日以降へ疲労を持ち越し、過重労働になりやすい。交代勤務や休養がとりにくい業務などもこれらに含まれる。
 過重労働は、労働者に身体的に精神的にも疲労の蓄積をもたらし、脳血管疾患や心臓疾患、うつ病などの精神障害の発症などを引き起こし、場合によっては「過労死」に至らしめるという最も不幸なケースを生じさせる。

(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

出典:第25回 過労死等防止対策推進協議会 資料1 P.8(2023.11)より

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「行政・団体の関連資料」に関するニュース

2025年08月21日
令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
2025年08月20日
育休を「取りたい」若者は7割超 仕事と育児との両立で不安も 共に育てる社会の実現を目指す(厚生労働省)
2025年08月13日
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉
2025年08月06日
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉
2025年07月18日
改正労働施策総合推進法が成立 ハラスメント・女性活躍・両立支援を強化
2025年07月17日
労働災害発生の頻度はわずかに低下-令和6年「労働災害動向調査」より
2025年07月08日
「大人の食育」を強化 人生100年時代の食育には地域や職場との連携も必要-令和6年度「食育白書」より
2025年06月27日
2023年度 特定健診の実施率は59.9%、保健指導は27.6%
過去最高を更新するが、目標値と依然大きく乖離【厚労省調査】
2025年06月17日
【厚労省】職域がん検診も市町村が一体管理へ
対策型検診の新項目はモデル事業で導入判断
2025年06月02日
肺がん検診ガイドライン19年ぶり改訂 重喫煙者に年1回の低線量CTを推奨【国立がん研究センター】
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,800名)
登録者の内訳(職種)
  • 医 師 3%
  • 保健師 47%
  • 看護師 11%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 20%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶