ニュース
世界睡眠デー 寝ても疲れがとれないなら要チェック 健康づくりのための睡眠ガイド
2024年03月12日
3月15日は「世界睡眠デー(World Sleep Day)」だ。厚生労働省のスマート・ライフ・プロジェクトは、「寝ても疲れがとれないなら要チェック! あなたの睡眠の質は大丈夫ですか?」の特設Webコンテンツの公開を開始した。
睡眠の悩みを解消する方法やぐっすり眠ってすっきり目覚めるためのコツなどを紹介。睡眠の専門家が、睡眠の質を上げる3つポイントなど分かりやすく解説している。
睡眠障害に悩まされている人は多く、睡眠障害は生活の質(QOL)や生活満足度の低下と強く関連しており、働く人の生産性の減少にもつながる。
3月15日は「世界睡眠デー」 特設サイトを公開
3月15日は「世界睡眠デー(World Sleep Day)」だ。これは、世界睡眠学会(WSS)が、健康的な睡眠の重要性や正しい知識の普及などを目的に制定した、世界的な記念日。 同学会によると、睡眠障害に悩まされている人は多く、睡眠障害は生活の質(QOL)や生活満足度の低下と強く関連しており、働く人の生産性の減少にもつながる。 そこで厚生労働省のスマート・ライフ・プロジェクトは、「寝ても疲れがとれないなら要チェック! あなたの睡眠の質は大丈夫ですか?」の特設Webコンテンツの公開を開始した。 睡眠の悩みを解消する方法やぐっすり眠ってすっきり目覚めるためのコツなどを紹介。睡眠の専門家である国立精神・神経医療研究センターの栗山健一先生が、睡眠の質を上げるポイントを分かりやすく解説している。- 睡眠時間が少なくても質が良ければOK?
- 「睡眠の質」って何を目安にすればいいの?
- 日本人の睡眠時間は足りていない⁉
- 寝ている途中で目が覚めたとき、睡眠時間はどうカウントするの?
- 「寝ても疲れがとれない」ときにできること
- しっかり寝ようと思い、早めに床についてもよく眠れないときは?
- 睡眠の質を上げるために、今日からできることは?
睡眠障害はQOLや生活満足度の低下と強く関連 生産性も減少
世界睡眠学会(WSS)によると、世界16ヵ国の成人のかなりの割合が睡眠障害に悩まされており、慢性的な睡眠障害は8%(4,160万人)の人に、臨床的な睡眠障害は14%(7,210万人)の人にみられると推定される。 睡眠障害は生活の質(QOL)や生活満足度の低下と強く関連しており、幸福コストの観点からみると、睡眠障害に苦しむ人は、1人あたり平均しての年収の14%を犠牲にしていると推定される。これは、最大で18.6兆円(1,271億ドル)に相当する。 慢性的な睡眠障害により、欠勤や業務効率の低下により、職場の生産性が減少しており、その結果、年間に平均して44~54日の労働日が失われ、年間GDPの損失は0.64%~1.31%に達し、間接的な損失コストは30.4兆円(2,075億ドル)にも上ると推定される。「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を公表
日本の厚生労働省は、科学的な知見にもとづいた「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を、2024年に公表した。
この睡眠ガイドは、健康日本21(第三次)での休養・睡眠分野の取り組みを推進するため、生活指導の実施者(保健師、管理栄養士、医師など)、政策立案者(健康増進部門、まちづくり部門など)、職場管理者、その他健康・医療・介護分野での良質な睡眠の確保を支援する関係者を対象に、睡眠についての推奨事項や参考情報をまとめたもの。
必要な睡眠時間は年齢によっても変化することから、「成人版」「こども版」「高齢者版」が用意されており、睡眠に関する推奨事項として、▼睡眠時間の確保、▼睡眠休養感の確保、▼睡眠の不調、睡眠休養感の低下をもたらす睡眠障害や更年期障害などについてふれている。
The societal and economic burden of insomnia in adults: An international study (ランド研究所 2023年2月17日)
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「特定保健指導」に関するニュース
- 2025年01月06日
- 「温泉療法」により⾼⾎圧が改善 ストレスによる睡眠障害を緩和 冬の温泉⼊浴では注意点も
- 2025年01月06日
- アルコールを適量飲んでいる人は肥満リスクが減少 ただし少しでも飲みすぎると健康は悪化 アルコールによる健康障害は深刻な問題に
- 2025年01月06日
- 愛情ホルモン「オキシトシン」が社会的つながりを強める 孤独は愛情ホルモンを減らす 動脈硬化にも影響
- 2025年01月06日
- 肥満のある人はやはりがんリスクが高い 代謝的に健康であってもがんリスクは上昇 日本人5万人超を調査
- 2025年01月06日
-
【申込受付中】保健事業に関わる専門職・関係者必携
保健指導・健康事業用「教材・備品カタログ2025年版」 - 2024年12月25日
-
過去最少の野菜不足でも「改善するつもりはない」 睡眠不足も慢性的
―令和5年「国民健康・栄養調査」より - 2024年12月24日
-
「2025年版保健指導ノート」刊行
~保健師など保健衛生に関わる方必携の手帳です~ - 2024年12月23日
- 労働世代における慢性腎臓病(CKD)対策の強化にむけて 健診でCKDを早期発見し介入 日本医療政策機構
- 2024年12月23日
- 高齢者の食事と運動をどう指導・支援する? フレイル・サルコペニアに対策 「食育健康サミット2024」をオンライン配信
- 2024年12月16日
- 中年期に内臓脂肪が多いと20年後に認知症リスクが上昇【野菜を食べている人は認知症リスクが低い】