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低糖質のアルコール飲料は酔いやすい
2013年02月19日

糖質を抑えた低カロリーのアルコール飲料を飲む場合、通常のアルコール飲料に比べ酔いがまわりやすく、酔いがなかなか醒めないおそれがあるという研究が米国で発表された。お酒を飲むときは、炭水化物や糖質もいっしょに摂取した方が、酔いがまわりにくいと、研究者は指摘している。
市販されている「低カロリー」のアルコール飲料は、糖質を減らすことでカロリーを下げたものが多い。低カロリーのアルコール飲料を飲んだ客は、通常のアルコール飲料を飲んだ場合よりも酔いがまわっている可能性がある――この研究は、ノーステキサス大学保健科学センターのデニス サムズ氏らによるもので、医学誌「Alcoholism: Clinical & and Experimental Research」に発表された。 「アルコールをソーダ水やジュースなどの清涼飲料で割って飲むと、酔いがまわりにくくなることは、以前から知られていました。アルコールを炭水化物や糖質といっしょに摂取すると、胃の中に長く留まり、血中への吸収は遅くなります」と、サムズ氏は話す。 研究チームは、8人の男性と8人の女性を対象に試験を行った。対象者を2つのグループに分け、片方には低カロリー甘味料を使ったウォッカを飲んでもらい、もう片方には通常のウォッカをジュースで割って飲んでもらった。飲むアルコールの量は同じにした。 血中のアルコール濃度と呼気中のアルコール濃度を調べたところ、低カロリーのウォッカを飲んだグループの方が18%高い値を示した。この状態は、アルコールを飲み終えた後も3時間持続した。 体内に摂取されたアルコールは、胃と小腸で吸収される。消化管内のアルコールは飲酒後1~2時間でほぼ吸収される。 「アルコールは他の食品と異なり、消化を受けることなく吸収されますが、糖質を抑えた低カロリーのアルコール飲料を飲んだ場合は、アルコールは小腸でより早く吸収され血中に流れ込みます。結果として、酔いがまわりやすく、また酔いが長続きしやすくなるのです」(サムズ氏) 同じ理屈で、空腹時に飲酒をするとアルコールが胃を素通りして小腸に流れ込み、血中濃度が急激に上がり、悪酔いの原因になるという。 反対に、食事やつまみと一緒にゆっくり飲酒すると、アルコールが胃に留まる時間が延びる。そのために吸収が遅くなり、血中濃度も低く抑えられる。 「糖質を抑えたアルコール飲料は、確かに低カロリーであるけれど、アルコール自体にカロリーがあるので、通常のアルコール飲料との差はわずかなものです。むしろ、飲み過ぎや、空腹時に飲まないように注意した方がメリットは多いといえます」と研究者は指摘している。 Diet Soda Mixers Get Us Drunker Than Regular Soda Mixers(ノーステキサス大学 2013年2月7日) 関連情報
消費者庁「栄養表示を分かりやすく」 "カロリーハーフ"はどれくらい低減?(糖尿病NET)
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