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働く人のメンタルヘルス支援 産業の場における保健師の役割が重要
2013年12月06日
新連載「働く人々のメンタルヘルス 」(巽 あさみ 浜松医科大学大学院医学系研究科修士課程(看護学専攻) 教授)を公開しました。
最近報告された労働者健康状況調査票(2012年 厚生労働省)では、労働者の60.9%が仕事や職業生活に関する強い不安・悩みがあると回答し、前回(2007年)より増加しています。
このような状況の中で、「産業」の現場で最も期待されている職種は、メンタルヘルス対策支援能力が高い保健師等であると考えます。
本来、職場で保健師等が行う保健指導(広義)の基本的機能は、働く人々の健康相談や健康教育(相談機能、教育機能)、働く人々と職場・家族・主治医等との連携・調整機能(コーディネート機能)、事業者に働き掛ける力(組織的支援機能)です。
働く人々に最も身近な立場で関わることができる保健師等がメンタルヘルス対策においてこれらの機能の強みを活かすことは、「相談しない、どこに相談したらよいかわからない労働者」や「問題解決のための他機関との連携・調整、職場内の体制づくりに困った」事業者等に力強い支援者となり、メンタルヘルスケアのレベル向上につながると確信しています。
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