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そのコーラ飲んでも大丈夫? 燃焼するのに50分のウォーキングが必要
2014年10月24日
健康な生活スタイルを促すために、食品の栄養表示に、カロリーだけでなく、カロリーを燃焼するのに必要な運動量を具体的に表示するべきだと、新しい研究は示唆している。
運動で消費できるカロリーはそれほど多くない
350mLのコーラなどの清涼飲料を飲んだら、そのカロリーを燃焼するために何km歩かなければならないか、何分走らなければならないかをご存じだろうか?
「加工食品には栄養表示が義務付けられているので、それを見れば、たとえば"この飲料は200kcalある"と分かります。しかし、200kcalが何を意味するのかを理解している人は少ないのではないでしょうか」と、米ジョンズ ホプキンス大学公衆衛生学部のサラ ブライヒ教授は言う。
たとえばコーラ350mLのカロリーはおよそ160kcalだが、これと同等のカロリーを消費するのに、軽いウォーキングを50分、エアロビクス運動を32分、軽いランニングを20分続ける必要がある。
また、チーズバーガー1個のカロリーは320kcalぐらいだが、同等のカロリーを消費するのに、活発なウォーキングを1時間30分続ける必要がある。
もしも「この商品のカロリーは1日の必要摂取量の10分の1です」「この商品で摂取したカロリーを消費するには20分のジョギングが必要です」などと表示されていたら、たいていの人は「より低カロリーの食品を選んだ方が良い」と考えるのではないだろうか。
「運動で消費できるカロリーはそれほど多くありません。食事で摂取したカロリーの分を、運動で消費するのは容易ではありません」と、ブライヒ教授は説明する。
「摂取したカロリーを燃焼するのにどれだけ運動をしなければならないかを示せば、運動でカロリーを燃焼するのは難しいと、多くの人が理解するようになります」。
100kcalを消費するのに必要な運動と時間
ブライヒ教授らは、メリーランド州ボルティモアの6ヵ所の店舗で、炭酸飲料に「200kalのカロリーを燃焼するのに、20分のランニング、あるいは6kmのウォーキングが必要です」といった説明を添えて販売する試験を行った。
その結果、説明を読んだ利用客の多くは、より健康的な飲料を選ぶようになった。購入した飲料の平均カロリーは203kcalから179kcalに低下し、ミネラルウォーターの購入は1%から4%に増加したという。
ノースカロライナ大学でも同様の調査を行った。食品のカロリーを運動量で示した表示を見た人は、ジャンクフードや糖分の多い炭酸飲料などの過剰摂取を控えるようになった。
「食品のカロリーが実際の生活にどのように関わるかを、具体的な情報を添えて表示すれば、人々の行動変容を促すことができます」と、ブライヒ教授は強調している。
なお、100kcalを消費するのに必要な運動量は次の通り。体重や体格によって変動はあるが、食事で過剰に摂取したカロリーを、運動量を増やして消費するのは容易ではないことが理解できるのではないだろうか。
Would you eat that doughnut if you knew you had to walk two miles to burn it off ?(ノースカロライナ大学 2014年10月13日)
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