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「孤食」の高齢男性は2.7倍うつになりやすい 「共食」を進める施策が必要
2015年10月28日

ひとりで食事をすることが多い「孤食」の高齢者は、一緒に食事をする人がいる高齢者に比べて2.7倍、うつになりやすいとの調査結果が発表された。
高齢者のうつを予防するために共食を進める施策が必要
要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者のうち、2010年にうつ症状のない3万7,193名を3年間追跡した研究で、「孤食」(ひとりで食事をとること)の人ほどうつ症状を発症していることが明らかになった。
研究に参加した高齢者のうち、ひとり暮らしの男性で85%、女性で79%が孤食だった。研究チームは、約4,400人を対象に「高齢者用うつ尺度」(GDS)という評価法でうつ傾向を判定した。
孤食となるかどうかは世帯状況に影響を受けるため、同居(誰かと暮らしている)か独居(ひとり暮らし)かの違いを考慮して検討した結果、独居男性では孤食だと共食(誰かと一緒に食事をとること)に比べて2.7倍うつを発症しやすいことが分かった。
一方女性では、同居でも独居でも孤食であると1.4倍うつを発症しやすいという結果が得られた。「高齢者のうつを予防するために、孤食ではなく共食を進める施策が必要とされている」と、研究者は述べている。
「日本老年学的評価研究」(JAGES)、健康長寿社会をめざした予防政策の科学的な基盤づくりを目標とした研究プロジェクト。全国の30の市町村と共同し、14万人の高齢者を対象にした調査が行われている。
今回の研究は、JAGESプロジェクトの一環として、東京大学大学院医学系研究科保健社会行動学分野の谷友香子氏らによって行われた。
過去のJAGESプロジェクトの調査では、孤食をしている高齢男性は食事の頻度が低下する傾向があり、共食している高齢男性に比べ欠食率が3.74倍高く、体格指数(BMI)が30以上の肥満の割合が1.34倍高いことなどが示されている。
日本老年学的評価研究(JAGES)
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