ニュース

【連載更新】 僕たち、結婚できますか(保健師スピリッツと実践活動)

 新連載「保健師スピリッツと実践活動 」(小西 恵美子:長野県看護大学名誉教授、 鹿児島大学医学部客員研究員))を更新しました。

No.3 僕たち、結婚できますか

 ある大学理学部の学生実験でエックス線回折実験をしていた3人の学生が指に被曝する事故がありました。1980年代前半のことですが、この事故の意味は今につながっているように思います。

 エックス線回折装置は、細いX線を試料物質に当て、物質の構造を分析する研究用のエックス線装置です。非常に強いX線を出すので、X線ビーム(X線が通っている道筋のことで、線束ともいう)の中に短時間でも指をかざしたりすると大変危険です。しかし当時は、エックス線防護に関心の薄い研究者が多く、胸のレントゲンと同じようなもので問題ないといった風潮だったので、学生たちは指導教員から安全上の注意は受けませんでした。

 年末近いある日、実験で同じグループになった学生3人は、休憩時間にいたずらに及んだのです。何をしたかというと、X線ビームの中に順番に指をさし入れ、うしろに蛍光版を置き、「ヤー骨が映ってる!」と感激したのでした。言うならば、物質照射用のエックス線装置で自分の指を「透視」。

(中略)

 Y教授は、「当分、指を保護する必要がある。これからも定期的に来なさい」と指示。学生たちは、ここではじめて安堵の色を浮かべました。しかしなお、心につかえるものがある様子。意を決してひとりの学生が口を開きました。「先生、僕たち結婚できますか?」と。

学生たちはなぜ、この問いをしたのでしょうか?この学生たちの質問から看護職がしっかりおさえておくべき放射線の知識やポイントが見えてきます。ぜひ、詳細は本文をご覧ください。

オピニオン「保健師スピリッツと実践活動」
地域保健トップページ

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「地域保健」に関するニュース

2025年02月25日
【国際女性デー】女性と男性はストレスに対する反応が違う メンタルヘルス対策では性差も考慮したアプローチを
2025年02月25日
【国際女性デー】妊娠に関連する健康リスク 産後の検査が不十分 乳がん検診も 女性の「機会損失」は深刻
2025年02月25日
ストレスは「脂肪肝」のリスクを高める 肥満やメタボとも関連 孤独や社会的孤立も高リスク
2025年02月25日
緑茶を飲むと脂肪肝リスクが軽減 緑茶が脂肪燃焼を高める? 茶カテキンは新型コロナの予防にも役立つ可能性が
2025年02月17日
働く中高年世代の全年齢でBMIが増加 日本でも肥満者は今後も増加 協会けんぽの815万人のデータを解析
2025年02月17日
肥満やメタボの人に「不規則な生活」はなぜNG? 概日リズムが乱れて食べすぎに 太陽光を浴びて体内時計をリセット
2025年02月17日
中年期にウォーキングなどの運動を習慣にして認知症を予防 運動を50歳前にはじめると脳の健康を高められる
2025年02月17日
高齢になっても働き続けるのは心身の健康に良いと多くの人が実感 高齢者のウェルビーイングを高める施策
2025年02月10日
緑茶やコーヒーを飲む習慣は認知症リスクの低下と関連 朝にコーヒーを飲むと心血管疾患リスクも低下
2025年02月10日
[高血圧・肥満・喫煙・糖尿病]は日本人の寿命を縮める要因 4つがあると健康寿命が10年短縮
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶