ニュース

【連載】受診者に影響を与える医療機関側の予防に対する意識(態度)

 連載「より効果的な行動変容の促しを行うために必要なこととは?」(西内 義雄/医療・保健ジャーナリスト)をの54回を公開しました。
 No.5 医療機関からの提言 ▶

 共通認識を持つことが大切
 時代の流れとともに集団健診の割合は減り、近隣の医療機関で健診を受けるケースが増えています。とくに都市部は大半が個別健診となるため、医療機関側の予防に対する意識(態度)は、受診者に大きな影響を与えます。

 たとえば、ヘモグロビンA1cが6.0だった場合。保健師や管理栄養士は様々なアドバイスをするはずです。しかし、日頃からもっと重症の患者ばかり診ている医師は、そこまで時間を割きません。まぁこのくらいならと「ご自愛ください」で終わらせてしまう。結果、受診者は

「先生は病気だと言わなかった」
「強く言わなかったから問題なし」
「健康に太鼓判を押してくれた」

 と都合のいいように思い込み、生活習慣の改善も行わない。そして、次第に悪化していく......。よくある話です。

 要はこれまでのアンケートの結果にも出てきた行政と医療機関側の「連携」がうまくできていない。そして、医療機関側も受診者の行動変容が自らの事業拡大、新たな活動領域の拡充につながると認識するに至っていないとも言えます。ここにもメスを入れ、健診施設・医療機関をも動かす視点で、今後の方向性を検討するべきです。

 そこで今回は、少々本題からズレるものの、今回の提言書を共に作った医療機関スタッフがまとめた案もご紹介しておきます。

続きはこちらから ▶
No.5 医療機関からの提言

オピニオン「より効果的な行動変容の促しを行うために必要なこととは?」
健診・検診/保健指導 トップページ

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「健診・検診」に関するニュース

2025年08月21日
歯の本数が働き世代の栄養摂取に影響 広島大学が新知見を報告
2025年07月07日
子供や若者の生活習慣行動とウェルビーイングの関連を調査 小学校の独自の取り組みを通じた共同研究を開始 立教大学と東京都昭島市
2025年06月27日
2023年度 特定健診の実施率は59.9%、保健指導は27.6%
過去最高を更新するが、目標値と依然大きく乖離【厚労省調査】
2025年06月17日
【厚労省】職域がん検診も市町村が一体管理へ
対策型検診の新項目はモデル事業で導入判断
2025年06月02日
肺がん検診ガイドライン19年ぶり改訂 重喫煙者に年1回の低線量CTを推奨【国立がん研究センター】
2025年05月20日
【調査報告】国民健康保険の保健事業を見直すロジックモデルを構築
―特定健診・特定保健指導を起点にアウトカムを可視化
2025年05月16日
高齢者がスマホなどのデジタル技術を利用すると認知症予防に 高齢者がネットを使うと健診の受診率も改善
2025年05月16日
【高血圧の日】運輸業はとく高血圧や肥満が多い 健康増進を推進し検査値が改善 二次健診者数も減少
2025年05月12日
メタボとロコモの深い関係を3万人超の健診データで解明 運動機能の低下は50代から進行 メタボとロコモの同時健診が必要
2025年05月01日
ホルモン分泌は年齢とともに変化 バランスが乱れると不調や病気が 肥満を引き起こすホルモンも【ホルモンを健康にする10の方法】
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,800名)
登録者の内訳(職種)
  • 医 師 3%
  • 保健師 47%
  • 看護師 11%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 20%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶