ニュース
労災疾病等医学研究普及サイトで腰痛などの研究結果を公開
2017年01月13日
独立行政法人労働者健康安全機構は、産業活動において多くの労働災害が発生している疾病や、産業構造や職場環境などの変化によって新たに問題化している疾病について研究を行っている。
平成25年度までには13分野の課題についてモデル医療やモデル予防法の研究・開発、普及に取り組んできたが、平成26年度からは新たに3領域に集約し、9つのテーマを新たに設定。ホームページ「労災疾病等医学研究普及サイト」において、各研究の内容を分かりやすく紹介している。
「労災疾病等の原因と診断・治療」とした領域では、「腰痛」と「運動器外傷機能再建」の2つがテーマ。
このうち「腰痛」については、社会福祉施設の介護職職員に腰痛の有無と程度、持続期間、既往と頻度、有病率などについて調査を実施。勤務中の各種動作や姿勢の関与についても調べ、腰痛を生じる原因について明らかにするとともに、ストレスや仕事に対するやりがいなど心理面の関与もアンケートで調べている。
さらに職員の腰椎と全脊椎レントゲン検査、そして腰椎MRIの結果から、健常者データと比較・研究を実施。得られたデータから腰痛の頻度や発症因子、メンタルの関与、画像所見の特徴も調査しながら、総合的に介護職員の腰痛予防対策を提言することを目的としている。
一方、「運動器外傷機能再建」の研究では、運動器外傷に関する登録制度を確立し、得られた疫学的データを分析。運動器外傷診療の現状を把握し、今後の運動器外傷診療のベンチマークを作成したり、同診療体制の改善に向けて提言を行ったりすることを目的としている。
ホームページでは各研究の報告書が閲覧できるほか、「腰痛」については動画で「10秒足踏みテスト」も公開している。
労災疾病等医学研究普及サイト(独立行政法人労働者健康安全機構)平成25年度までには13分野の課題についてモデル医療やモデル予防法の研究・開発、普及に取り組んできたが、平成26年度からは新たに3領域に集約し、9つのテーマを新たに設定。ホームページ「労災疾病等医学研究普及サイト」において、各研究の内容を分かりやすく紹介している。
「腰痛」
「運動器外傷機能再建」
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2024 SOSHINSHA All Rights Reserved.
「産業保健」に関するニュース
- 2023年08月28日
- 極端な「糖質制限」や「脂質制限」は危険? 日本人に適した食事スタイルは? 8万人超を調査
- 2023年08月28日
- カラフルな野菜を食べている人は認知症の発症が少ない ホウレンソウやブロッコリーを食べて認知症を予防
- 2023年08月28日
- わずか5分の運動でも「がんリスク」を32%減少 無理なく続けられる「新しい運動法」を開発
- 2023年08月28日
- 週末の「寝だめ」では平日の睡眠不足のダメージを回復できない 寝不足が心臓の健康に悪影響
- 2023年08月28日
- 高齢者の「フレイル」の発生リスクを40%低減 「要支援」の高齢者が通所系サービスを利用すると効果
- 2023年08月21日
- 肥満やメタボが「腰痛」を引き起こす コロナ禍でさらに増加 「腰痛」を改善する運動は?
- 2023年08月21日
- 朝食欠食が肥満やメタボのリスクを上昇 朝食を食べない人に共通する生活スタイルは?
- 2023年08月21日
- アルコールが高血圧の原因に 飲酒量が少ない人も血圧が上昇 2万人弱を調査
- 2023年08月21日
- ストレスを解消する簡単で効果的な方法 「みんなと楽しく食べる」「睡眠を改善する」
- 2023年08月21日
- 「運動アプリ」がメンタルヘルスも改善 スマホアプリの導入は運動指導で障壁の低い介入に