厚生労働省『標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)』公表
アウトカム評価の導入とICT活用の推進が大きな変更点
「特定保健指導の見える化」にも着手
第4回検討会では「特定保健指導の見える化」についても議題として取り上げられた。
特定保健指導の「見える化」によって、保険者等が効果的な取り組みを把握でき、保健指導に関する情報分析を通して、保健指導の取り組み内容を改善することが可能となる。それは、とりもなおさず将来的に質の高い保健指導を対象者に還元していくことにつながる。
分析にあたっては、法定報告に必要な項目の他に保険者等が独自で介入内容を収集し、年齢や地域、保険者、事業者別等について保険者や特定保健指導実施者、学識経験者等が検証を進めていくという。これによって効果的な取り組みを明らかにし、好事例を収集して横展開するとしている。
見える化についての検討は、実績報告データが集まる2026年以降とし、見える化の項目(案)も示された。
検討会では、「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き(第4版)」(案)と「特定健康診査等実施計画作成の手引き(第4版)」(案)も資料として提示されている。
今後、プログラム改訂版を受け、23年度中に「保険者における第4期実施計画策定作業」が行われ、24年度から「第4期特定健康診査等実施計画」が実施される予定だ。
参考資料
標準的な健診・保健指導プログラム【令和6年度版】(厚生労働省)
第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会(厚生労働省)
標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(厚生労働省)


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