ニュース

厚生労働省『標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)』公表
アウトカム評価の導入とICT活用の推進が大きな変更点

「特定保健指導の見える化」にも着手

 第4回検討会では「特定保健指導の見える化」についても議題として取り上げられた。
 特定保健指導の「見える化」によって、保険者等が効果的な取り組みを把握でき、保健指導に関する情報分析を通して、保健指導の取り組み内容を改善することが可能となる。それは、とりもなおさず将来的に質の高い保健指導を対象者に還元していくことにつながる。

 分析にあたっては、法定報告に必要な項目の他に保険者等が独自で介入内容を収集し、年齢や地域、保険者、事業者別等について保険者や特定保健指導実施者、学識経験者等が検証を進めていくという。これによって効果的な取り組みを明らかにし、好事例を収集して横展開するとしている。

 見える化についての検討は、実績報告データが集まる2026年以降とし、見える化の項目(案)も示された。

見える化の推進
(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

出典:「第3回第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会」(2022.10.12)参考資料1-2より

見える化の項目とスケジュール案
(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

出典:「第4回 第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会」(2023.3.29)資料4より

 検討会では、「特定健康診査・特定保健指導の円滑な実施に向けた手引き(第4版)」(案)と「特定健康診査等実施計画作成の手引き(第4版)」(案)も資料として提示されている。

 今後、プログラム改訂版を受け、23年度中に「保険者における第4期実施計画策定作業」が行われ、24年度から「第4期特定健康診査等実施計画」が実施される予定だ。

参考資料

標準的な健診・保健指導プログラム【令和6年度版】(厚生労働省)
第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会(厚生労働省)
標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(厚生労働省)

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「健診・検診」に関するニュース

2024年04月25日
厚労省「地域・職域連携ポータルサイト」を開設
人生100年時代を迎え、保健事業の継続性は不可欠
2024年04月22日
【肺がん】進行した人は「健診やがん検診を受けていれば良かった」と後悔 早期発見できた人は生存率が高い
2024年04月18日
人口10万人あたりの「常勤保健師の配置状況」最多は島根県 「令和4年度地域保健・健康増進事業の報告」より
2024年04月18日
健康診査の受診者数が回復 前年比で約4,200人増加 「地域保健・健康増進事業の報告」より
2024年04月09日
子宮の日 もっと知ってほしい子宮頸がんワクチンのこと 予防啓発キャンペーンを展開
2024年04月08日
【新型コロナ】長引く後遺症が社会問題に 他の疾患が隠れている例も 岡山大学が調査
2024年03月18日
メタボリックシンドロームの新しい診断基準を提案 特定健診などの56万⼈のビッグデータを解析 新潟⼤学
2024年03月11日
肥満は日本人でも脳梗塞や脳出血のリスクを高める 脳出血は肥満とやせでの両方で増加 約9万人を調査
2024年03月05日
【横浜市】がん検診の充実などの対策を加速 高齢者だけでなく女性や若い人のがん対策も推進 自治体初の試みも
2024年02月26日
近くの「検体測定室」で糖尿病チェック PHRアプリでデータ連携 保健指導のフォローアップなどへの活用も
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,000名)
登録者の内訳(職種)
  • 産業医 3%
  • 保健師 46%
  • 看護師 10%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 22%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶