ニュース
健保連の特定健診実施率は8割近く、特定保健指導終了者は3割
健保連「2021年度 特定健診・特定保健指導の実施状況」公表
2023年09月12日
特定保健指導の終了者は3割超
次に特定保健指導をみてみると、対象者は143万2,424人で、対前年度比1.9%の減少。積極的支援レベル対象者の割合は10.2%(同0.9ポイント低下)。動機付け支援レベル対象者の割合は8.1%(同0.2ポイント低下)となっている。
特定保健指導の終了者は44万131人で、対前年度比12.2%の増加だった。終了者の割合をみると30.7%と、前年より3.8ポイント上昇していた。支援別にみてみると、積極的支援レベル終了者の割合は27.9%(対前年比4.1ポイント上昇)、動機付け支援レベルでは34.3%(同3.3ポイント上昇)だった。
内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)該当者は14.7%
続いて内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)をみてみると、該当者は115万12人で、対前年度比1.7%の増加。該当者の割合は14.7%(同0.3ポイント低下)。予備群は100万6,413人で、同2.0%増。予備群の割合は12.9%(同0.2ポイント低下)だった。
男女別では、男性は21.3%、女性が5.1%。予備群は、男性は18.0%、女性が5.5%とこれまで同様に男性が高い傾向となっている。
高血圧症・脂質異常症・糖尿病の薬剤使用状況
内臓脂肪症候群関連の治療薬の使用状況をみると、高血圧症の治療に係る服薬者の割合は15.9%(対前年度比0.3 ポイント増)。脂質異常症の治療に係る服薬者の割合は11.4%(同0.6ポイント増)。糖尿病の治療に係る服薬者の割合は4.7%(同0.1ポイント増)となっていた。
内臓脂肪症候群関連の治療薬の使用は微増ではあるが、増加傾向が続いている。
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「健診・検診」に関するニュース
- 2025年06月02日
- 肺がん検診ガイドライン19年ぶり改訂 重喫煙者に年1回の低線量CTを推奨【国立がん研究センター】
- 2025年05月20日
-
【調査報告】国民健康保険の保健事業を見直すロジックモデルを構築
―特定健診・特定保健指導を起点にアウトカムを可視化 - 2025年05月16日
- 高齢者がスマホなどのデジタル技術を利用すると認知症予防に 高齢者がネットを使うと健診の受診率も改善
- 2025年05月16日
- 【高血圧の日】運輸業はとく高血圧や肥満が多い 健康増進を推進し検査値が改善 二次健診者数も減少
- 2025年05月12日
- メタボとロコモの深い関係を3万人超の健診データで解明 運動機能の低下は50代から進行 メタボとロコモの同時健診が必要
- 2025年05月01日
- ホルモン分泌は年齢とともに変化 バランスが乱れると不調や病気が 肥満を引き起こすホルモンも【ホルモンを健康にする10の方法】
- 2025年05月01日
- 【デジタル技術を活用した血圧管理】産業保健・地域保健・健診の保健指導などでの活用を期待 日本高血圧学会
- 2025年04月17日
- 【検討会報告】保健師の未来像を2類型で提示―厚労省、2040年の地域保健を見据え議論
- 2025年04月14日
- 女性の健康のための検査・検診 日本の女性は知識不足 半数超の女性が「学校教育は不十分」と実感 「子宮の日」に調査
- 2025年03月03日
- ウォーキングなどの運動で肥満や高血圧など19種類の慢性疾患のリスクを減少 わずか5分の運動で認知症も予防