「過労死等の防止のための対策に関する大綱」改定を閣議決定
働く人の命と健康を守るために実効性のある対策を
大綱変更案の4つのポイント
このような現状と課題を受け、今回の大綱の変更ポイントとして下記の4つを挙げている。
出展:「過労死等の防止のための対策に関する大綱」の変更について(2024.7)P.2 より
「勤務間インターバル制度」の積極的導入
また、大綱では長時間労働の是正へ、今年度から運送業などを含む全業種が対象となった時間外労働の上限規制について、各地の労働基準監督署を通じ順守の徹底を図ることが明記された。
長時間労働の原因となる商慣行の見直しや、終業から翌日の始業までに一定の休息時間を設ける「勤務間インターバル制度」の導入などを積極的に進め、労働時間のさらなる短縮につなげていく方針だ。
メンタルヘルス対策としては、ストレスチェック制度といった対策の導入・実施にかかる経費の助成制度の活用促進や産業保健総合支援センター等の活用、働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」において電話・メール・SNS による相談窓口を設置するとともに、メンタルヘルス対策に関する総合的な情報提供を行うことも明記された。
職場のハラスメントの防止・対策に関しては、厚労省が開設する支援サイト「あかるい職場応援団」のハラスメント対策研修動画による周知・啓発などを大綱に盛り込んでいる。こうした支援策やポータルサイトは、過労死防止対策ばかりでなく、各職場で働きやすい環境づくりに取り組む参考となるだろう。
過労死防止対策については、大きな文字で『しごとよりいのち。』のキャッチ・フレーズが印象的な「過労死等防止に関する特設サイト」も開設されている。
毎年11月の「過労死等防止啓発月間」で活用できるパンフレットや、相談窓口等が紹介されている。
大綱には、一定期間内に複数の過労死等を発生させた企業に対しては、企業の本社を管轄する都道府県労働局長から「過労死等の防止に向けた改善計画」の策定を求め、同計画に基づく取組を企業全体に定着させるための助言・指導(過労死等防止計画指導)を実施するも明記された。
過労死の再発防止へ実効性のある対応が強く望まれるとともに、企業としても従業員が安心して働き続けられる環境の取り組みによりいっそうの注力が求められる。
参考資料
【報道発表資料】「過労死等の防止のための対策に関する大綱」の変更が本日、閣議決定されました(厚生労働省)
令和5年版過労死等防止対策白書(本文)(厚生労働省)
過労死等防止対策(厚生労働省)
こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト(厚生労働省)
あかるい職場応援団(厚生労働省)
【報道発表資料】長時間労働が疑われる事業場に対する令和5年度の監督指導結果を公表します(厚生労働省)
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