ニュース

『健康日本21(第三次)』令和6(2024)年度から開始 期間は12年間

目標設定とスケジュール

 目標設定については、『健康日本21(第二次)』では、実行可能性のある目標をできるだけ少ない数で設定するとの考え方から53項目が設定された。『健康日本21(第三次)』においてもこの考えを踏襲し、全体で第二次と同程度の50項目程度とする。

 『健康日本21(第三次)』の計画期間は、関連する計画【医療費適正化計画:6年、医療計画:6年、介護保険事業(支援)計画:3年】と計画期間をあわせること、各種取り組みの健康増進への効果を短期間で測ることは難しく、評価を行うには一定の期間を要することなどを考慮し、令和6(2024)年度から令和17(2035)年度までの12年間とした。

 目標の評価については、実質的な改善効果を中間段階で確認できるよう、計画開始後6年(=令和 11(2029)年)を目途に全ての目標について中間評価を行う。そして計画開始後 10年(=令和15(2033)年)を目途に最終評価を行う予定だ。
 中間評価及び最終評価の際に用いる比較値(ベースライン値)は、令和6(2024)年度までの最新値とした。

 具体的な数値目標などについては近日中に公表され、栄養部会や推進専門委員会などで検討が進められる。スケジュール案は下記の通り。

(画像をクリックすると、大きな画像が表示されます)

出典:第51回厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会 参考資料2(2023.3.13)より

 なお、厚労省では6月9日に「市町村セミナー」を開催する予定で、「次期国民健康づくり運動プランを含めた健康づくり」がテーマとなっている。同セミナーでは、自治体職員向けに、次期国民健康づくり運動プランの内容について説明し、自治体における健康増進計画策定に資する情報、地域における健康づくりの参考となる情報の共有を図るとしている。

編集部註:本記事は5月中旬時点で公表された情報をもとに制作した記事です。5月31日付で、厚生労働省より「健康日本 21(第三次)」を推進する上での基本方針が公表されていますので、併せてご確認いただければ幸いです。
【報道発表資料】「健康日本 21(第三次)」を推進する上での基本方針を公表します(厚生労働省)

参考資料

地域保健健康増進栄養部会(厚生科学審議会)
健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(厚生労働省)

[保健指導リソースガイド編集部]
side_メルマガバナー

「行政・団体の関連資料」に関するニュース

2025年08月21日
令和7年(1月~7月)の自殺者は11,143人 前年同期比で約10%減少(厚生労働省)
2025年08月20日
育休を「取りたい」若者は7割超 仕事と育児との両立で不安も 共に育てる社会の実現を目指す(厚生労働省)
2025年08月13日
小規模事業場と地域を支える保健師の役割―地域と職域のはざまをつなぐ支援活動の最前線―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈後編〉
2025年08月06日
産業保健師の実態と課題が明らかに―メンタルヘルス対応の最前線で奮闘も、非正規・単独配置など構造的課題も―
【日本看護協会「産業保健に関わる保健師等の活動実態調査」】〈前編〉
2025年07月18日
改正労働施策総合推進法が成立 ハラスメント・女性活躍・両立支援を強化
2025年07月17日
労働災害発生の頻度はわずかに低下-令和6年「労働災害動向調査」より
2025年07月08日
「大人の食育」を強化 人生100年時代の食育には地域や職場との連携も必要-令和6年度「食育白書」より
2025年06月27日
2023年度 特定健診の実施率は59.9%、保健指導は27.6%
過去最高を更新するが、目標値と依然大きく乖離【厚労省調査】
2025年06月17日
【厚労省】職域がん検診も市町村が一体管理へ
対策型検診の新項目はモデル事業で導入判断
2025年06月02日
肺がん検診ガイドライン19年ぶり改訂 重喫煙者に年1回の低線量CTを推奨【国立がん研究センター】
アルコールと保健指導
無料 メールマガジン 保健指導の最新情報を毎週配信
(木曜日・登録者11,800名)
登録者の内訳(職種)
  • 医 師 3%
  • 保健師 47%
  • 看護師 11%
  • 管理栄養士・栄養士 19%
  • その他 20%
登録はこちら

ページのトップへ戻る トップページへ ▶