ニュース
生活習慣改善、重症化予防の第一歩は "特定健診・人間ドックと保健指導"
2014年03月03日
連載「人間ドックと特定健診・特定保健指導の実際」(和田 高士/東京慈恵会医科大学 総合健診・予防医学センター 教授)の第2回を更新しました。第2回は「第二期特定健康診査と人間ドック」とし、若い時からの生活習慣改善の取組や、重症化予防のための健診受診・保健指導実施について解説しています。
第二期特定健康診査と人間ドック
国民の受療の実態を見ると、高齢期に向けて生活習慣病の外来受診率が徐々に増加し、75歳頃を境にして生活習慣病を中心とした入院受療率が上昇しています。
これを個人に置き換えてみますと、食べ過ぎや運動不足等の不健康な生活習慣が、肥満とくに内臓脂肪の蓄積、やがて糖尿病、高血圧症、脂質異常症などといった生活習慣病の発症を招きます。
外来通院・投薬が始まり、生活習慣の改善がないままに、その後も疾患が重症化し、虚血性心疾患や脳血管障害などの発症に至るという展開が生じます。
したがって、若い時から生活習慣の改善に取組むことより、これらの生活習慣病の予防対策を進め、疾病発症しない境界域の段階で留めることができれば、重症化の最初のステップである通院治療を受ける者を減らすことができます。
オピニオン「人間ドックと特定健診・特定保健指導の実際」特定健診・特定保健指導 トップページ
掲載記事・図表の無断転用を禁じます。©2009 - 2025 SOSHINSHA All Rights Reserved.


「特定保健指導」に関するニュース
- 2025年07月28日
- 日本の「インターバル速歩」が世界で話題に 早歩きとゆっくり歩きを交互に メンタルヘルスも改善
- 2025年07月28日
- 肥満と糖尿病への積極的な対策を呼びかけ 中国の成人男性の半数が肥満・過体重 体重を減らしてリスク軽減
- 2025年07月28日
- 1日7000歩のウォーキングが肥満・がん・認知症・うつ病のリスクを大幅減少 完璧じゃなくて良い理由
- 2025年07月28日
- 【妊産婦を支援】妊娠時に頼れる人の数が産後うつを軽減 妊婦を支える社会環境とメンタルヘルスを調査
- 2025年07月22日
- 【大人の食育】企業や食品事業者などの取り組み事例を紹介 官民の連携・協働も必要 大人の食育プラットフォームを立ち上げ
- 2025年07月22日
- 高齢者の社会参加を促すには「得より損」 ナッジを活用し関心を2倍に引き上げ 低コストで広く展開でき効果も高い 健康長寿医療センター
- 2025年07月18日
- 日本人労働者の3人に1人が仕事に影響する健康問題を経験 腰痛やメンタルヘルスなどが要因 働きながら生産性低下を防ぐ対策が必要
- 2025年07月18日
- 「サルコペニア」のリスクは40代から上昇 4つの方法で予防・改善 筋肉の減少を簡単に知る方法も
- 2025年07月14日
- 適度なアルコール摂取は健康的? 大量飲酒の習慣は悪影響をもたらす お酒との良い関係
- 2025年07月14日
- 暑い夏の運動は涼しい夕方や夜に ウォーキングなどの運動を夜に行うと睡眠の質は低下?