No.8 幸せの感度を上げる~情けは人の為ならず~
私を助けてくれるということ
「情けは人の為ならず、この意味知っているよね。あなたが今まで人を助けてきた分、今度はその人たちがあなたのことを助けてくれるよ。」これは、病気のことを話した時に、人事部長からいただいた言葉です。
この時は「今まで人助けというほどのことは何もしていないし、そんなことってあるのかな。」と心の中で思いましたが、この言葉のおかげで「”私を助けること”って、なんだろう。」といつも考えるようになりました。
すると、ちょっとした出来事でも「これは自分にとって良いことにちがいない。ありがとう。」と感謝できるようになり、幸せの感度がぐっと上がっていきました。
今まで社員の方々から「がん」の相談を受けてきましたが、相談者のお一人おひとりから「私を助けてくれるエピソードをすでに受け取っていた」と気づきました。
笑顔のちから
Aさんはすらっとした長身でスーツを着こなし、皆から慕われていました。がんと向き合う中で「地獄でも笑う」と言われ、どんな時も笑いとばし、ひるむことなく前に進まれていました。 声を失った研究者の Bさんは、悔し涙を流されていました。しかし食道発声で見事に職場復帰され、ご自分の研究を続けられ退職後も活躍されています。 Cさんは手術前に相談に来られました。最初はしょんぼりされていましたが、「がんをやっつけるためにNK細胞を増やしましょう。そのためには笑いが大切ですよ。」と話すと、「お笑いはあまり好きじゃないな。」と言われました。「じゃあ夢中になれるものはないですか。全て忘れて没頭できるような。細胞が喜ぶようなものですよ。」と、Cさんと一緒に「夢中になれること」を探しました。 本が大好きなCさんは、たくさん本を持って手術に臨まれました。退院後、健康管理室にやってこられ、「ありがとう。病室の皆は暗い顔をしていたけど、僕は本を読むのが忙しくてね。 いやー良かった。充実していたよ。」と、にこにこの笑顔で言われました。前向きな言葉や姿勢をもらっていた
それぞれが不安を抱えながら見事に自分の人生を切り開かれ、その場面に立ち会っていた私は、たくさんのことを学ばせていただいていました。
今度は私の番とばかりに、皆さんとの数々のエピソードがよみがえり、いただいた言葉や前向きな姿勢を思い出しました。
自分なりに一生懸命サポートしたことが、まさに自分自身を助けることになるとは思いもよりませんでした。人事部長の言葉のおかげでたくさんの方々に助けられていたことに気づかされ感謝の思いでいっぱいになりました。
●幸せの感度を上げる言葉
・情けは人の為ならず
●サポートしてきたことが自分自身を助ける
・相談を受けた方々の、不安を抱えながらも見事に自分の人生を切り開いていく場面に
立ち会っていたことに気づく
●前向きな言葉や姿勢
・地獄でも笑う
・悔し涙からの見事な復帰
・夢中になれることを探す
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