No.1 保健師として・患者として振り返る「乳がん経験」
保健師になったきっかけ
こんにちは。保健師の横山です。 私の保健師としての原点は、看護実習の時に、腹痛を訴えて入院してこられた患者さんとの出会いです。70歳くらいの物静かな女性だったのですが、ある日病棟の洗濯機の前でおいおい泣いていらっしゃいました。声をかけると「洗濯機の使い方がわからない。」とのことでした。 これをきっかけに、時々話すようになりその後、お嫁さんと上手くいっていないことや自分が家族の中でどんな役割をすればいいのかわからないなど少しずつ胸の内を話してくださるようになりました。私も彼女を何とか励ましたいと「明日はどんな話をしようか。」とあれこれ思いながら寮に帰った日を思い出します。 金曜日、彼女に「また来週来るからね。」と別れを告げ、月曜日に実習先に行くと、看護師さんたちから彼女が退院したことを聞かされました。お嫁さんが来て彼女を引きずるようにして帰っていったそうです。 また何度も私の名前を呼んでいたとのことでした。私は何もできなかったことがとても悔やまれ、彼女のような寂しい老後ではなく、年齢を重ねても自分のことは自分でできること、元気でいること、幸せでいること、そのためのお手伝いがしたいと保健師になることを決意しました。 今でも彼女の声が聞こえるような気がして、仕事で何かあるたびに彼女との出会いに立ち戻り、自分の役割を見つめ直すようにしてきました。企業の保健師として過ごす日々の中で

乳がん経験から 「患者として感じたことや保健師の立場から考えたこと」

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