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【新型コロナ】子供の新型コロナワクチン接種後の副反応を調査 成人に比べ副反応は少ない

 ファイザーの小児用新型コロナワクチンを接種した子供を対象とした調査で、1回目接種後の全身副反応は、成人に比べても少なく(37.5度以上の発熱1.9%)、発熱があっても39度を越えないことが明らかになった。

 2回目接種後の副反応を調べた調査の先行報告でも、1回目より副反応出現割合が高いものの(37.5度以上の発熱15.4%)、成人に比べて全体的に低い傾向が示された。

子供の1回目・2回目接種後の副反応は成人に比べても少ない 

 岡山大学は、岡山県などと協働で、新型コロナ対策を進めており、このほど「小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査中間報告について」を公表した。研究は、同大学学術研究院医歯薬学域(医学系)疫学・衛生学分野によるもの。

 調査は、岡山県の依頼を受け、県内の協力医療機関で、5~11歳対象のファイザーの小児用新型コロナワクチンを接種した小児を対象に、接種後の副反応などを調べたもの。

 その結果、1回目接種後の全身副反応は、成人に比べても少なく(37.5度以上の発熱1.9%)、発熱があっても39度を越えなかった。

 接種部位の痛みや腫脹、全身の倦怠感(だるさ)の報告が多かったが、接種翌日まで続いた割合がもっとも高く、接種3日目以降まで持続した小児は少なかった。

 さらに、基礎疾患・アレルギー歴があることで、明らかな副反応の出現割合の差はなかった。

 大多数が接種理由として、子供自身の感染や重症化、後遺症を予防するためと回答した。

 先行報告となる2回目接種後の副反応調査では、1回目より副反応出現割合が高かったが(37.5度以上の発熱15.4%)、成人に比べて全体的に低い傾向が示された。

岡山大学「小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査中間報告」

 

出典:岡山大学、2022年

接種の理由は子供の感染や重症化、後遺症を予防するため

 研究グループは、岡山県の依頼を受け、ファイザーの小児用新型コロナワクチン接種後の副反応を調査した。中間報告では、2022年3月12日~2022年4月14日の調査回答分を集計した。岡山県内の協力医療機関で、5~11歳対象のファイザーの小児用新型コロナワクチンを接種した小児の保護者を対象にアンケート調査を実施し、626人が回答した。

 1回目接種後の副反応については、成人に比べて少なく、37.5度以上の発熱は1.9%で、発熱があっても39度を超えることはなかった。

 接種部位の痛みや腫脹、全身の倦怠感(だるさ)の報告が多くあったが、接種翌日まで続いた割合がもっとも多く、接種3日目以降まで持続した割合は低くなった。また、基礎疾患・アレルギー歴があることによる明らかな副反応の出現割合の差はなかった。

 接種理由として大多数の保護者が、子供自身の感染や重症化、後遺症を予防するためと回答しました。

 先行報告となる2回目接種後副反応調査では、37.5度以上の発熱が15.4%となるなど、1回目より副反応の出現割合が高くなったが、成人に比べて全体的に低い傾向が示された。

ワクチン接種を受けることを決めた理由として、子どもの感染・重症化・後遺症を防ぐ、園や学校で感染を広げないためなどを挙げた保護者が多かった

出典:岡山大学、2022年

新型コロナウイルスワクチン情報 (岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野)
岡山大学疫学・衛生学分野ニュース vol.1 新型コロナ情報「小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査中間報告について」
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