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【新型コロナ】「医療従事者のための新型コロナウイルスワクチンを安全に接種するための注意とポイント」を公開 厚生労働省
2021年04月27日

厚生労働省は、「医療従事者のための新型コロナウイルスワクチンを安全に接種するための注意とポイント」のリーフレットと動画の公開を開始した。
医療従事者のための新型コロナウイルスワクチンを安全に接種するための注意とポイント
リーフレットと動画では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン接種を、安全に行うための注意点やポイントについて解説している。予防接種推進専門協議会が協同成作し、ワクチンの有効性・安全性と効果的適用に関する疫学研究が監修した。
新型コロナウイルスワクチンは、短い期間で多くの人に接種することが想定されており、また、国内ではこれまであまり行われていなかった筋肉注射により接種される。そこで筋肉注射の手技についても分かりやすく紹介している。
出典:厚生労働省、2021年
予防接種を受けることができない人、注意が必要な人
下記にあてはまる人は、同ワクチンの接種ができない、または接種に注意が必要だ。当てはまるかどうかや、ワクチンを受けて良いか、不明な人は、その病気を診てもらっている主治医に相談する必要がある。また、当てはまると思われる人は、必ず接種前の診察時に医師へ伝えることを求めている。
受けることができない人・ 明らかに発熱している人*1
・ 重い急性疾患にかかっている人
・ 同ワクチンの成分に対し重度の過敏症*2の既往歴のある人
・ 上記以外で、予防接種を受けることが不適当な状態にある人
*1 明らかな発熱とは通常37.5℃以上を指す。ただし、37.5℃を下回る場合も平時の体温を鑑みて発熱と判断される場合はこの限りではない。
*2 アナフィラキシーや、全身性の皮膚・粘膜症状、喘鳴、呼吸困難、頻脈、血圧低下等、アナフィラキシーを疑わせる複数の症状。 注意が必要な人
・ 抗凝固療法を受けている人、血小板減少症または凝固障害(血友病など)のある人
・ 過去に免疫不全の診断を受けた人、近親者に先天性免疫不全症の方がいる人
・ 心臓、腎臓、肝臓、血液疾患や発育障害などの基礎疾患のある人
・ 過去に予防接種を受けて、接種2日以内に発熱や全身性の発疹などのアレルギーが疑われる症状がでた人
・ 過去にけいれんを起こしたことがある人
・ 同ワクチンの成分に対して、アレルギーが起こるおそれがある人
妊娠中、または妊娠している可能性がある人、授乳されている人も、接種前の診察時に必ず医師へ伝える必要がある。 COVID-19ワクチン「コミナティ筋注」の成分
▼有効成分
・ トジナメラン(ヒトの細胞膜に結合する働きを持つスパイクタンパク質の全長体をコードするmRNA)
▼添加物
・ ALC-0315:[(4-ヒドロキシブチル)アザンジイル]ビス(ヘキサン-6,1-ジイル)ビス(2-ヘキシルデカン酸エステル)
・ ALC-0159:2-[(ポリエチレングリコール)-2000]-N,N-ジテトラデシルアセトアミド
・ DSPC:1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン
・ コレステロール
・ 塩化カリウム
・ リン酸二水素カリウム
・ 塩化ナトリウム
・ リン酸水素ナトリウム二水和物
・ 精製白糖
予防接種推進専門協議会
新型コロナワクチンの接種を行う医療機関へのお知らせ(厚生労働省)
新型コロナウイルス感染症の予防接種について(日本医師会)
ファイザー新型コロナウイルスワクチン 医療従事者専用サイト
ファイザー社の新型コロナワクチンについて(厚生労働省)
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