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【新型コロナ】ワクチンの効果が明らかに ワクチン接種が高齢者の感染と死亡を減少
2021年09月21日
8月末までに65歳以上の高齢者の9割近くが、2回の新型コロナワクチンの接種を完了しており、ワクチン接種による集団免疫の効果があらわれてきた。
新型コロナワクチンは今年の7月と8月だけで、65歳以上の高齢者の感染を10万人以上、死亡を8,000人以上、それぞれ防いだ可能性があることが、厚生労働省のHER-SYSデータを用いた推定モデルで明らかになった。
高齢者のワクチン接種が進んだ影響で、新型コロナ感染陽性者の致死率が、90歳以上で1月は15.56%だったのが、7月には5.64%まで低下した。
新型コロナワクチンは今年の7月と8月だけで、65歳以上の高齢者の感染を10万人以上、死亡を8,000人以上、それぞれ防いだ可能性があることが、厚生労働省のHER-SYSデータを用いた推定モデルで明らかになった。
高齢者のワクチン接種が進んだ影響で、新型コロナ感染陽性者の致死率が、90歳以上で1月は15.56%だったのが、7月には5.64%まで低下した。
高齢者の9割近くが2回の新型コロナワクチンの接種を完了
新型コロナへの対策として厚生労働省で開催されている「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」で、「新型コロナウイルス感染症に対するワクチン等の効果の推定」が報告された。
8月末までに65歳以上の高齢者の9割近くが、2回のワクチン接種を完了しており、ワクチンの効果として、高齢者を中心とした感染者数、死亡者数の増加抑制が期待されている。
そこで、厚生労働省は感染者の情報を集約するシステム「HER-SYS(ハーシス)」データを用いて、ワクチン接種がなかった場合の推定モデルを作成し、ワクチン接種により、新型コロナ陽性者数、死亡者数が、どの程度抑制されたかを試算した。
2021年1月1日~8月31日までのデータを使用し、(1)4月~8月までの感染陽性者数と年齢区分別の月毎の増加率を算出、(2)1月~7月までの高齢者の新型コロナウイルス感染陽性者、死亡者数、致死率を検討、(3)この2つを利用し、感染陽性者数と死亡者数の抑制を試算した。
ワクチンの効果は明らか 8,000人以上の高齢者の死亡を抑制
その結果、7月と8月だけで、10万人以上の高齢者の感染を抑制した可能性が示された。
65歳以上の高齢者の新型コロナの感染者数が、7月は5,953人で、8月は2万4,110人だった。ワクチン接種が進まなかった場合は、感染者数が7月は2万7,052人、8月は11万778人と推定され、7月は2万1,099人、8月は8万6,668人の感染を防いだことになる。
さらに、7月と8月で、8,000人以上の高齢者の死亡を抑制した可能性が示された。
高齢者の新型コロナによる死亡者数が、7月は145人で、8月は725人だった。ワクチン接種が進まなかった場合は、感染者数が7月は1,768人、8月は7,544と推定され、7月は1,623人、8月は6,819人の死亡を防いだことになる。
出典:新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード、2021年
さらに、1月~7月の「新型コロナウイルス感染陽性者の致死率」も公表された。1月と7月を比較すると、1月の致死率が90歳以上で15.56%だったものが、7月には5.64%まで低下したことが示された。
他の年齢層でも、1月の致死率は、65~69歳で1.55%、70~79歳で3.89%、80~89歳で9.96%だったのが、7月には、それぞれ1.07%、1.65%、4.62%に低下した。
出典:新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード、2021年
新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(厚生労働省)新型コロナワクチンについて(厚生労働省)
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