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【新型コロナ】妊婦にもワクチン接種を呼びかけ「夫やパートナーもぜひ接種を」 産科婦人科学会など
2021年08月17日
日本産科婦人科学会などは、妊娠している女性の新型コロナのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの接種について、注意を呼びかけている。
妊婦に、時期を問わずワクチンを接種することを勧めており、夫やパートナーにも接種を受けるよう呼びかけている
副反応として発熱や頭痛が出た場合には、早めに解熱剤を服用することも推奨。アセトアミノフェンは内服しても問題ないとしている。
妊婦に、時期を問わずワクチンを接種することを勧めており、夫やパートナーにも接種を受けるよう呼びかけている
副反応として発熱や頭痛が出た場合には、早めに解熱剤を服用することも推奨。アセトアミノフェンは内服しても問題ないとしている。
妊婦さんは時期を問わずワクチンの接種を
新型コロナウイルスが若年者を中心に急速に感染拡大しており、多くの妊婦の感染も確認されている。一方で、新型コロナウイルスのmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンについては、高齢者に限らず、基礎疾患をもつ人、それ以外の人へと順次拡大されている。
日本産婦人科医会は、妊娠している女性のmRNAワクチンの接種について、次のことを注意するよう呼びかけている――。
(1) 米国疾病対策センター(CDC)は妊婦さんへのワクチン接種を強く推奨する声明を出しています。日本でも、妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種することをお勧めします。
(2) 妊婦が感染する場合の約8割は、夫やパートナーからの感染です。そこで、妊婦の夫またはパートナーの方は、ワクチンを接種することをお願いします。
mRNAワクチンは、ウイルスのタンパク質を作るもとになる情報の一部を注射するもので、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができる仕組みになっている。ファイザーとモデルナのワクチンが、現時点で国内で承認されているmRNAワクチンだ。
厚生労働省によると、mRNAワクチンで注射するmRNAは、数分から数日といった時間の経過とともに分解されていく。mRNAは、ヒトの遺伝情報(DNA)に組みこまれるものではなく、mRNAを注射することで、その情報が長期に残ったり、精子や卵子の遺伝情報に取り込まれることはないと考えられている。
妊婦が接種を希望する場合の注意点
同学会は、「とくに妊娠後期に新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすいとされています」として、妊婦にワクチン接種を積極的に受けるよう勧めている。
mRNAワクチンの副反応について、妊婦と一般の人に差はないので、発熱した場合には早めに解熱剤を服用することを勧めている。「アセトアミノフェンは内服していただいて問題ありませんので、頭痛がある場合も内服してください」としている。
市販の解熱鎮痛剤では、アセトアミノフェンを含むものとして、エキセドリン、バファリンプレミアム、ノーシン、セデスなどがある。
同学会は、「副反応の有無にかかわらず、妊娠の異常(流産、早産、その他)の頻度はワクチンを打たなかった妊婦と同じであると報告されています」としている。
「全国的に感染地域が拡大し、感染の多い地域では感染拡大が過去にない拡大となっています。そのような地域にお住まいの方や、糖尿病、高血圧、気管支喘息などの基礎疾患を合併している方は、ぜひ接種をご検討ください」と強調している。
なお、妊婦が接種を希望する場合は、以下の点に留意する必要がある――。
妊婦が接種を希望する場合の注意点
⚫ 新型コロナワクチン接種の予診票には、「現在妊娠している可能性はありますか。または授乳中ですか。」という質問がありますので、「はい」にチェックし、あらかじめ健診先の医師に接種の相談をしておきましょう。接種してよいと言われていれば、その旨を接種会場の問診医に伝えて、接種を受けてください。
⚫ 妊娠中の方は、里帰り先の住民票と異なる居住地の産科医療施設で接種を受ける場合「住所地外接種届」の提出は不要です(接種場所により届け出が必要になることもあるので、里帰り先の行政機関にお問い合わせください)。
⚫ 予定された2回のワクチンを接種しても、これまでと同様に感染予防策(適切なマスク使用、手洗い、人込みを避けるなど)は続けてください。
公益社団法人 日本産婦人科医会
一般社団法人 日本産婦人科感染症学会
Evaluation of mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine in Adolescents(England Journal of Medicine 2021年8月11日)
Preliminary Findings of mRNA Covid-19 Vaccine Safety in Pregnant Persons(England Journal of Medicine 2021年6月17日)
Statement of Strong Medical Consensus for Vaccination of Pregnant Individuals Against COVID-19(米国産科婦人科学会 2021年8月9日)
COVID-19 Vaccination During Pregnancy: Coverage and Safety(American Journal of Obstetrics & Gynecology 2021年8月9日)
COVID-19 Vaccination if You Are Pregnant or Breastfeeding(2021年7月30日)
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